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バーン・ノーティス シーズン1第6話 感想【ママのお相手にマイケルはご不満】

 海外ドラマ『バーン・ノーティス』第6話の感想です。依頼人が母親と同じくらいの年の男性だったマイケル。彼が母親と親密になっていくのを煩わしく感じる気持ちがよくわかります。親のそういう面って、想像したくもないです…(汗)

 

You ran away in the middle of the night for my benefit?

Believe it or not, Fi, yeah, it was for your benefit. 

 

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あらすじ

 仕事を探しているマイケルに、サムが旧友のヴァージルを紹介します。ヴァージルは船の運び屋で、ある船がジャマイカ人にとられたので取り返してほしいという依頼です。ヴァージルは一度船を取り戻そうとしましたが、返り討ちにあいました。ヴァージルは自分の雇い主に娘を脅しに使われており、何となく怪しい臭いを感じとるマイケルですが引き受けることになります。

 

感想

マイケルに新たな刺客

 自宅に侵入者の形跡を見つけたマイケルとフィオナ。するとマデリンから電話がかかってきて、銃をつきつけられていると言われます。実家へ急ぐと3人組の男がマデリンを人質にとっていました。

 今まではFBIのふたり組がマイケルを監視していましたが、今回まったく新しい3人組が登場です。以前のふたりは年金を止めるなどと言ってサムを突つく程度で、基本監視する程度でした。しかし今回の3人組は行動派です。いきなりマイケルの自宅と実家に侵入し、母親を人質にとるという飛ばしっぷり。ついに強敵が現れてしまったのでしょうか。

 マイケルが侵入者の形跡に気付いたのは、彼の防犯対策のおかげです。その対策とはルースパウダーと小麦粉。これを床にまいておけば足跡が残り、後からブルーライトをあてるとその足跡が浮かび上がるというものです。

 元スパイの知恵袋なのか、ただの職業病なのか。室内では靴を脱ぐ文化の日本では、残念ながらあまり使うことはなさそうです。

 

サムの旧友ヴァージル

 今回の依頼人ヴァージル。小屋なのか倉庫なのか判別しがたいところに住んでおり、サムと同様、アロハシャツでとってもカジュアルな風貌です。

 ヴァージルもまたサムと同じ元軍人ですが、サムは自由奔放だしヴァージルも生活に余裕がなさそうだし、退役軍人の不安定な生活がリアルに出ています。

 

ジャマイカ人が船を狙う理由

 問題のジャマイカ人アンドレは、真っ白なスーツに身を包み、真っ黒のサングラスをかけた黒人です。金持ちオーラがすごい。

 マイケルたちはひとまずアンドレから船を取り返すも、腑に落ちない様子です。いい船ではあるが、人の命がかけられる程ではないとか。

 ヴァージルに船を回収するように言ったのは警察官のメイソン。マイケルは彼らから事情を聞きだすことに。悪徳警官メイソン、響きが好き。

 

ヴァージルを実家で匿う

 ジャマイカ人たちがいつ襲ってくるか分からないため、ヴァージルをマイケルの実家で匿うことに(お約束)。何かある度に知らない誰かを連れてくるマイケルですが、マデリンは「こういう時じゃないと息子に会えないから」と受け入れている様子です。母親らしいといえばらしいか。

 

ヴァージルとマデリン

 ヴァージルは親しげな雰囲気でマデリンに身の上話をします。仲良くなりそうなふたりを見て、マイケルはおもしろくなさそう。

 ヴァージルとマデリンはぱっと見で同世代だと思われるのですが、とすると、マデリンと同世代と思われる人物がもうひとり…

 

 そう、サムです。

 

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 あんなに女好きで自分と同年代ぐらいのガールフレンドを確保しているので、決してロリコンというわけでもなさそうなサム。でもマデリンに言い寄るそぶりも見せません。その前にこのふたりの絡みはあったのか。

 そもそも仮にサムがマデリンに手を出したら、サムにとっては親友の母親。マイケルからしたら親友が自分の母親と!マイケル発砲しそう。マイケル想いのサムだから、きっと彼のポリシーに反するのかな。

 僕の大好きな映画、『BACK TO THE FUTURE』ですが、かのデ○ズニー的にはNGな映画だという一説があるそうです。なんでも主人公マーティと母親のロレインが親密になってしまう(?)ところがダメだそうで。マーティはそれを回避するために奮闘していたわけですが…。サムの話に戻りますが、デ○ズニーを意識してマデリンをそういう対象には入れていないのか。でも『BURN NOTICE』は他の要素でじゅうぶんネズミーから反感くらいそうだけど(そこも魅力です)。

 

マイケルとフィオナの過去

 マイケルは自宅で盗聴器探し。冒頭の3人組がしかけたものを回収するためです。マイケルはゲームボーイアドバンスを大きくしたような小型の携帯テレビにオシロスコープをつけて盗聴器探知機なるものを発明!

 こういう身の回りにあるものを使ってスパイキットを作るシーン、結構好きです。試したことはないですけど。

 盗聴器を探すあいだ、マイケルとフィオナは筆談で話します。そこでフィオナは、昔ふたりが付き合っていた頃にマイケルが黙って消えたことの説明を求めます。各エピソードのオープニングで、フィオナはEX-GIRLFRIEND(元カノ)として紹介されていますが、マイケル側からフッたことが判明?

 マイケルの言い分では、あの時は消えるしかなかった、君を巻き込みたくなかったから夜中に黙って去った。あれは君のためだったと。それに対してフィオナは、「話してくれてありがとう」と、ひとまず納得した様子。

 でもフィオナ、そんな説明でいいのか?ふたりにどんな過去があったのか気にはなっていました。今まで詳しく語られなかったので。だからフィオナがすんなり納得するには、マイケルの説明ってちょっと曖昧すぎないか、というのが正直な所です。フィオナが納得する理由を探すとしたら、ふたりの職業はスパイなど非日常的なものなので敵に追われることも珍しくないです。だからお互いはっきり言わなくても分かりあえることがあったのかもしれません。と、思っておこうかな。単純に尺が足りないとかではないでしょうな。

 

例の船から大金が

 アンドレから取り返した船をサムが探っていると、デッキの下から1000万ドルの札束が出てきました。これがジャマイカ人の金持ちアンドレと悪徳警官メイソンがこの船を狙う動機でした。

 1000万ドル。日本円で10億円ぐらい。最近「大金が手に入ったら何に使う?」系の質問を聞かれたとき、真っ先に思い浮かぶのが奨学金の返済。夢のない話と思われがちですが、学生のときに買った夢と希望の代償は大きいです。

 

ヴァージルとマデリン2

 ヴァージルはアンドレと悪徳警官メイソンの双方から狙われているにも関わらず、マデリンとディナーに出かけます。しかし、尾行していたアンドレの部下に捕まってしまいます。

 「スリル満点だな!」とニッコニコのヴァージルはマデリンとふたりでキャッキャウフフ。案の定、ヴァージルは捕まります。危機感のない依頼人が何かやらかすのは今に始まったことではありません。ただ、尾行を見つけた時点でマデリンから離れて行動しはじめたのはちょっとプラスかも。この件に関係ないマデリンを巻き込まないためですね。

 

ヴァージルを救出、でもマイアミを出ていくことに

 マイケルたちはアンドレと悪徳警官メイソンを引き合わせ、お互いに潰しあいをさせることで船の一件は解決。尾行に捕まったヴァージルも救出しました。そして彼の安全を考えて引っ越すことをすすめるマイケル。

 

マイケル「安全のためにもマイアミから他所へうつったほうがいい」

ヴァージル「俺をお袋さんから引き離したいんだろ」

サム「今はやめとけ」

 

 『Burn Notice』はほぼ一話完結のドラマなので、ゲストキャラクターは何らかの形で退場させられます。その人が主人公の母親と仲よくなりつつあるとしても関係ありません。むしろふたりの関係が進展する可能性を打ち消すために、マイケルが監督が退場させたのかもしれません。大人の事情です。

 

マイケルに嫌がらせをするスパイ

 マイケルをスパイする男のIDを、フィオナがスリでゲット。名前はブライ捜査官。こちらの戦いはしばらく続きそうです。

 

こんな感じで終了します。