バーン・ノーティス シーズン1第8話 感想【ちょっと優しくなってきたマイケル】
海外ドラマ『バーン・ノーティス』第8話の感想です。今回はフィオナが依頼人の男に妙に優しくするもんだから、落ち着かない様子のマイケルがかわいかったです。マイケルは回を追うごとにフィオナに対して優しくなっていっている気がします。
"Something to drink,sir?"
"Yeah,water will be just great."
あらすじ
賞金稼ぎ・バウンティハンターとしての依頼を受け、トーマスという男を捕獲したフィオナ。しかしトーマスは濡れ衣を着せられており、無実を証明してくれたら依頼料より多い報酬がもらえるとのこと。フィオナはマイケルとサムを巻き込んで、トーマスという男の無実の罪を晴らすために動きます。
感想
フィオナの家でランチをともにするマイケル
フィオナが自宅にマイケルを招き、手作りのランチを振舞う。ふたりには似つかわしくない(?)平和で微笑ましいシーンです。
マイケルの好物の「マグロのタヒニソース」を作っているフィオナ。彼女が自分の好物を覚えていたことに意外そうなマイケル。タヒニソースとはゴマ由来のソースで調べてみたら普通においしそうですが、半角カナに変換したら一気に刺激が増してスリリングなソースになるなあと思ったのは僕の脳がネットに侵されているせいでしょうか。
バウンティハンターのフィオナ、ターゲットを捕まえるも・・・
フィオナはマイアミに来てから賞金稼ぎで生計を立てていました。そういえば第1話でマイケルの緊急連絡先として呼び出される前はワシントンD.C.にいたようです。どこかの組織に属しているわけでもなさそうだし、フリーランスでやっているのだろうか。
賞金首のターゲットはトーマス・マッキーという男。車のナンバーは「トマッキー」となっている危機感のない男です。ただ、彼自身無実の罪に問われているようなので危機感も何もないか。アメリカのナンバープレートはアルファベット主体なんですね。むこうに半年ほどいましたが、あまり意識して見ていなかったな。
勤務先のタイムカードなるものを紛失してしまい、トーマスのものが侵入に使われ、200万ドルのブローチが盗まれたそう。無実を証明してくれたら、賞金以上の報酬をくれるとのことで、フィオナはマイケルとサムを巻き込んで行動開始します。
マネーロンダラーのバリーから盗品売買人を紹介
マネーロンダラーのバリー、今回も登場です。しかし「マネーロンダラー」って職業名、インパクトがあります。個人的ですが、○○アドバイザーのようなカタカナ語がやたら多い職業って、実際何する人なの?ってちょっと胡散臭く感じることがあります。
その点において、マネーロンダラーはわかりやすいですね。一度聞いただけで何の仕事をしている人なのかが薄々わかります。犯罪で得た金の出所をわからなくする(洗う)という犯罪行為を全面に打ち出すそのわかりやすさ、非常に親切で潔いと思います。ぜひとも関わりたくない。
盗品売買人のクリストから、ブローチのありかを聞き出すマイケル。今はホテルのオーナー、ローレンス・ヘンダーソンの手に渡っているようで……。
リビア人スパイと接触、解雇の真相に迫る
バリーに手配してもらい、マイケルはリビア人スパイのアンワルと接触し、自分を解雇した人物に辿りつけるように動きます。
駐車場で待ち合わせするところがスパイみたいです(実際相手さんはスパイです)。駐車場で待つマイケルのもとにやってきたのは部下の車でした。例によってマイケルは社内で袋を頭からかぶらされて目隠し状態になります。前も目隠しで車に乗せられたことがあったけど乗り物酔いしそうです。スパイは三半規管も強くなくちゃダメだ。
リビア人スパイの役の名前は“ANWAR”と書いてカタカナ表記では「アンワル」。一方、フィオナ役の女優さんのラストネームである「アンウォー」も同じく“ANWAR”。スペルは同じなのに言語によって読み方が変わっています。ことばっておもしろい。
マイケル、ブローチの買い手“ミスター・スミス”として、ローレンスと接触
依頼人の無実を晴らすため、マイケルはブローチを回収するために買い手を演じて交渉します。
マイケルが大物役、サムがその使用人など補佐役をつとめるこの布陣好きです。サム、うっかり下戸役を演じることになり、酒が飲めなくてイライラしています。はじめてローレンスと接触したとき、ローレンスが飲むウイスキーを恨めしそうに見つめたり。ローレンスの使用人に何か飲むか聞かれ、「水をくれ」と苦々しげに言ったり。「もう下戸の役はやらないぞ!」と漏らします。マイケルに指示されたのかな。ちなみに今回もサムの偽名は「チャック・フィンリー」です。
ブローチを売り渋るローレンスにプレッシャーをかけるも・・・
ローレンスがブローチをマイケルたちに売ろうとしないので、ブローチを狙っている者がいると思わせて早く手放すようプレッシャーをかけます。しかし、思いのほかマイケルたちのプレッシャーが効いたのか、ローレンスは盗品売買人のクリストを捕まえ、マイケルの計画を知ってしまいます。
マイケルは何も知らずにローレンスから呼び出されると、そこはクリストの拷問現場でした。そこで一瞬で状況を理解し、ローレンスを盾にして脱出するマイケル。やっぱ頼もしいです。順調に進んでいた作戦に何か非常事態が起きても、マイケルなら何とかしてくれるという安心感があります。『バーン・ノーティス』のおもしろさはこのマイケルが敏腕に「仕事」をこなしていくところにあると思うのですが、今後だんだん強敵が現れてきて、あのやり手のマイケルが手こずらされているというところもスリルがあっておもしろくなってくると思います。
マイケルからフィオナへプレゼント
ラストにマイケルがフィオナへスノードームをプレゼントします。フィオナの家で、マイケルが襲われていたとき、フィオナがスノードームのコレクションのひとつで敵の頭に痛い一撃を与えていました。そのスノードームが割れてしまったのでマイケルがプレゼントしたのでしょう。前回のこともあって、マイケルはだいぶフィオナに優しくなりましたね。「WELCOME TO MIAMI」の文字が書かれていましたが、その言葉は散々マイアミを離れたがっていたマイケルにこそ伝えてあげたほうがいいんじゃないかな。
そんな感じで終了です。