バーン・ノーティス シーズン1第4話 感想【大切なのは友か任務か年金か】
海外ドラマ『バーン・ノーティス』の感想です。FBIを出し抜きたいマイケルと、マイケルの情報を催促されているサムに溝ができてしまいそうな雰囲気です。
“But if I lose my pension, you’re gonna be changing my diapers when I’m 95 and drooling.”
“Sam, I would never let that happen. I’d smother you with a pillow first.”
あらすじ
母マデリンから実家に呼び出されるマイケル。そこにはマイケルの弟でギャンブル漬けの、ネイトの姿がありました。ネイトはお金を稼ぐために、マイケルの旧友ビルの依頼を勝手に引き受けたとのこと。しかしネイトひとりの手には負えないと判断したマイケルも、ビルを助ける事になります。
依頼内容は、ビルの娘ジェナを連れ戻すというもの。写真スタジオへ行ったのを最後に消息不明に。そしてそのスタジオは人身売買の疑いがあるとのこと。これはもうクロだなと、マイケルはジェナの捜索をはじめます。
しかしまた女子高校生の話だぜ。やれやれ(棒)。
感想
マイケル、チェコのスパイに狙われる
スポーツバーで真昼間から飲んでいるマイケルとサム。そこでマイケルはチェコのスパイ、ヤンの存在に気づき、酔ったフリをして騒ぎたてながらバーから脱出します。
ここのところ(というか初回から)冒頭シーンで災難続きなマイケル。今回はしょっぱなから敵のスパイに命を狙われました。もう体がいくつあっても足りません。
家に帰ると早速、マイケルは玄関に罠をしかけます。ドアを開けると散弾銃が発砲され、訪問者を問答無用でしとめる仕様。後から入ってきたサムが罠にかかりそうになりますが、華麗な反射神経と顔芸で難を逃れます。
サムとの距離
マイケルは自分の解雇について調べるためにヤンとの接触を試みます。でも自分を監視しているFBIには邪魔されたくないので、FBIと繋がってるサムには内緒にすることに。
妙によそよそしいマイケルを、サムは不審に思います。仲良く飲んでたバーで急に暴れ出すわ、家の戸口に罠をしかけるわ(それで死にかけるわ)、理由も伝えずサムに車だけ借りるわ。基本的にコミカルなこのふたりの間の空気がピリッとしました。
サム「俺の歯ブラシを買ってきてくれ。お前のは硬すぎる」
サムの切り返し。サム、マイケルの歯ブラシ使っていたのか。直接強いことばを使わなくとも、マイケルに地味に精神的ダメージを与えることに成功(?)。犯行時刻はおそらく、一時期マイケルの家に居候してた時でしょう。
ギャンブル漬けの弟ネイト
マイケルがマデリンに呼び出されて実家に帰ると、死角から何もかが襲い掛かります。マイケルがごく冷静に背負い投げをすると、そこには弟のネイトの姿が。
兄弟の母親マデリンは弟のネイトがかわいくて仕方ないようです。先に襲い掛かってきたのはネイトなのに、背負い投げで応戦したマイケルを非難します。下の子に甘い、兄(姉)の宿命ですね。しかしマイケル曰く、ネイトが今までやってきたことは兄の名前でカードを作り、兄を電話帳で殴り、兄のレンタカーを賭けに出して溶かすような奴。そりゃあ背負い投げでもしたくなる。
そしてネイトはちゃっかりマイケルの高校時代の友達ビルから既に依頼料を貰っていました。それもマイケルに無断で前金1000ドル、プラス出来高で合計3000ドル。ビルの娘ジェナを連れ戻すまで、そのお金はマイケルが預かる事に。
マイケル、ヤンの宿泊部屋に忍び込む
フィオナが張り込んでヤンのホテルを突き止め、ヤンが外出中にマイケルが忍び込みます。
マイケルがバスローブ姿になり、宿泊客を装ってヤンの部屋へ。隣の部屋へベッドメイクに入ろうとしているホテルの従業員に、鍵を忘れたと言ってヤンの部屋の鍵を開けてもらい、侵入成功!
これがマイアミ式ホテル侵入法?
ベッドメイクの人もそんな簡単に入れるなよなあと素直な感想。あと侵入する前にマイケルがバスローブに着替えている時、フィオナがコチョコチョじゃれついてました。
執刀医ネイト?
ネイト、マイケルが預かっている依頼料のお金を失敬するために、マイケルの家へ勝手に入ろうとします。しかしマイケルの家には散弾銃の罠があるので、急いで止めにいくマイケル。そこで待ち伏せしていたヤンが発砲、マイケルは跳弾を背中に受けてしまい、ネイトに背中の弾を摘出してもらうことに。
弾の摘出シーン、麻酔なしで行っているのでマイケルの表情が痛々しくも笑えます。そしてネイトは楽しんでいる様子。日頃の恨み?
マイケルは今回の依頼料をすべてネイトに渡すことにしたマイケル。ネイトの借金の取り立てが実家にまでおしかけるくらいなので、見かねて渡した感じ。
「借金は返したのか」と尋ねるマイケルに、YEAH!とこたえるネイトの声が裏返っていました。こいつ、絶対に返してない。
サム、体を張る
マイケルが家の前でヤンに襲われたので、ジェナを連れ戻す作戦はフィオナとサムで決行。
人数の不利を必死に訴えるサムに対して、フィオナは刑務所に入ることになっても平気な様子です。「楽しかった」とか言ってるけど入ったことあるのか?結局サムが折れ、自らウィルヘルム(写真スタジオの元締め)の車の前へダイブ。そして保険がどうの、警察がこうのまくしたてて、ジェナを飛ばす予定だった今日のフライトを諦めさせます。
サムはマイケルのために体を張って協力することが多い印象です。第1話でもタクシー運転手を雇って自分を殴らせる八百長をやっていました。今回もヤンのことを隠しているマイケルを訝しく思いながらも、いつも通り力を貸しています。FBIからマイケルの情報をよこせとつつかれている様子からすると、もうマイケルの情報を流してはいない様子。固い友情で結ばれているのか、昔になにか弱みでも握られたのか。でもサムっていい奴なんだな。
親子の再会
ウィルヘルムと取引し、無事ジェナを取り戻したマイケル達。ジェナは父親のビルと再会し、泣きながら抱き合います。そんな親子の様子を見届けて、何も言わずに立ち去るマイケル。その背中を、ジェナの肩越しに何も言わずに見つめるビル。このおじさんたちがカッコよくて、なんかいいシーン。
ヤンの弱点
ヤンのホテルに忍び込み、アレルギー持ちだと突き止めたマイケル。ヤンのホットドッグに砕いたピーナッツを入れて発作を起こしたところで尋問します。しかし、彼はマイケルの解雇の真実を知らず、彼に恨みを持つ者のひとりとして襲ったそう。これは今後もマイケルが狙われる可能性が…。
マイケルは初めてサムにヤンの事を明かし、FBIに売るように伝えます。しかしヤンはFBIに捕まらず、逃亡した所を何者かに殺されます。そしてマイケルの家に差出人のない鉢植えが届いた所で終了。ヤンを殺した人間と同一人物なのでしょうか?
こんな感じで終了です。