アニメ『魔法使いの嫁』第5話感想【魔術師の言うことは信用できるか】
アニメ『魔法使いの嫁』第5話の感想です(ネタバレあり)。チセの初仕事ですがショッキングなシーンがございました。前回で猫の村が舞台になって喋る猫がいっぱい出てきて、作者さんは猫好きなのかなとかチラッと思ってましたがそんなことない気がしてきましたよ。
「私を家族といったのはエリアスだけ」
あらすじ
魔術師たちに囲まれてしまったチセとエアリエル。エリアスが助けに来て事なきを得ますが、チセが他の魔法使いに比べて死が近いことが判明。また、チセが初仕事としてネコの村のとある事件を解決しようとしますが・・・。
感想
「スレイ・ベガ」は早死にする?
魔術師から明かされる衝撃の事実。チセの強大な魔力は体への負担が大きいから死が近いらしい。エリアスはそれを知っていたのでしょうか?どうも前回からエリアスはチセの扱いが雑というか何というか・・・。魔術師という存在が、まだこの時点では胡散臭いのですが、彼らのいうことを信じるなら、確かにエリアスはチセのことをどういう対象として見ているのか疑問が残りますね。
それでもエリアスへの忠誠心は揺るがないチセ
もう完全に落とされていますね、チセ。エリアスに首ったけです。確かに今のチセにとって、自分のことを家族と言ってくれる存在は大きいです。プロポーズされたし。周りの反応はあまりよくなさそうですが(アンジェリカとか)。
最近エリアスへの不信感が芽生えているからでしょうか、このチセの忠誠ともいえる態度が危なっかしく感じます。第1話で「自分の巣を覚えた」とか言われてたんだけどそれって本当に家族だと思われているのか心配。
いばらを発射して魔術師を退けるエリアス
チセの周りからいばらが発生!(?)高速でにょきにょきっと生えてきて魔術師を退けました。一瞬チセがまた秘めたる力を解放したのかと思いましたがエリアスのしわざでした。残念!「影なのに影が薄い!」とかエアリエルいいこと言うね。やること遅ぇよエリアス。
そしてチセが自分に向けられたナイフなどものともせずエリアスのもとへ行く時、ちょっと切り傷ができてしまいます。そういうピンポイントな出血は苦手だって言ったのに・・・。だからK1とかでそんな事態になったら握力なくなってまうって、それやったらいっそのことドバーっ!とやってくれたほうが現実味ない分むしろ平気なんだが・・・。とにかくチセ、もっと自分の体を大事にしろ。
そしてチセは、ミナとマシューの記憶の中へ。ここハリポタっぽいですよね。人の記憶の中に入るやつ。まるで本当にその場にいるみたいなのに、誰にも気付かれないやつ。
「あれは、嫌なやつだ・・・」当たってましたね。
胸糞悪ぃ・・・
・・・先に心の声が漏れてしまいました。
これはやばい。マシューやばい。どぎつい。さっきチセが傷ついた時、そんなリアルな傷やめてっ!(><)☆とか思ってたけど、いやーきついっす。ミナ、その扉開けちゃダメー!ってなりました。・・・しかし、このシーンちょっと長くないか!?
猫たちの活躍
ティム、かっこいい。ミナがかわいがっていた、彼女にしかなつかない猫。彼が最初の王だったんですね。もう散々胸糞悪いシーンの後にヒーローの登場だから盛り上がる。「かわいそうな悪魔になっちまった」何かカッコいい決めセリフを言うのかと思えばちょっとかわいい言い回し。
モリー、現代の猫の王。死んじゃったらあの女の子がかわいそうですが、この一件をクローズさせるにはそれしかないのかな。猫が自分の死に際を悟ったとき、飼い主のもとからいなくなるっていう話があるけれど、モリーみたいに自分の最後の仕事を成し遂げるためなのかもしれない。
たんぽぽのように・・・
チセが自分の魔法で、ミナとマシューの魂を浄化?します。
これであのふたりの魂は救われたのかな。このへんで、「あぁ、俺は今『魔法使いの嫁』見てるんだなぁ」って実感が戻ってきました。なんせついさっきまで胸くs(しつこい)
ミナがチセに対して「できればあなたはまだこちらに来ないことを祈るわ」みたいなことを言ってましたが、なんだか意味深。まだ若いチセに対してわざわざ言うことでもないでしょうに。まるでチセの死が近付いていることがわかっているかのように・・・。なんかいろいろ勘ぐってしまうなぁ。チセも自分の死のことを意識し始めちゃったみたいだし。
妻思いの青年マシュー
僕の中で最後までイメージ挽回できなかったマシュー。何か救われる要素あるかな?って期待しながら見てましたが特にありませんでしたね。悪いのはマシューにいろいろ吹き込んだあの魔術師なんだけど。
魔術師なんかに相談するなんて心が弱い、と思うのはこの現実世界からの物言いだからなのかな。精神的に追い込まれたり、誰かに助けてほしかったりする時ほど悪徳商法とか変な宗教に引っかかったりするじゃん。しかしこのアニメの世界観では魔術師も魔法使いも珍しい存在ではないので、追い詰められた人の行きつく先として魔術師にすがりつくのは案外珍しくないのかも?・・・と、マシューをフォローしてみる。
それか、せっかくイングランドにいるんだし、ベイカーストリートへ行ってみても良かったかもね!
こんな感じで終了です。