SUITS~スーツ~ シーズン1第10話 感想【学歴詐称して入社した者の末路】
海外ドラマ『スーツ』第10話の感想です。今回はマイクがメインですね。入社時に学歴詐称していた会計士を解雇するという案件。マイクはこの境遇が似ている会計士と自分を重ね合わせてしまいます。
“Well, if it wasn't me, you wouldn't be here.
So, if you want this to stop, all you gotta do is tap out.”
あらすじ
ハーヴィーは学歴を詐称して入社した会計士を解雇する案件を任されます。マイクは自分と境遇が似ていることもあり、依頼人や当事者に感情移入してしまうという悪いクセが出てしまいます。そして学歴詐称している彼自身の将来に不安を覚えます。
感想
慈善パーティーにて
ジェシカ所長の友人で会社経営者のトーリが今回の依頼人です。ハーヴィーに学歴詐称の会計士についての案件を依頼します。
・・・と、ストーリーに関わる部分を説明したところで、やはりこのシーン一番の注目ポイントはルイスですね。ルイス、ナンパします(笑)。こんなセレブたちのなか、ルイスはわりと個性的な外見をしているので大丈夫かと思いましたが案外いけたみたいです。このナンパの件が今後ちょくちょく関わってくることに。
夜中にハーヴィーに呼び出されるマイク
家でジェニーと楽しく過ごしていたらハーヴィーから電話で呼び出されます。そこで例の会計士が学歴詐称を行っていたのを知ることになります。
『スーツ』で夜中に事務所で何かするシーンが結構あるけど、アメリカのホワイトカラーには珍しくないのかな?日本がブラックだと言われている分、向こうはマシだと思ってたけど、ハーヴィーにマイクになかなか働いてますよね。
会計士が学歴を偽っていたことを知り、動揺するマイク。それもそのはず、ハーバード卒であると偽ってピアソン事務所に入社したマイクと境遇が似ているからです。自分の将来像を想像してしまったのかも。
学歴詐称の会計士は野球好きのおじさん
解雇通告をするため事務所にその会計士を呼び出すハーヴィー。会計士の名前はスタン・ジェイコブス。ハーヴィーのオフィスに入るなり、飾ってある野球のサインボールにかじりつきます。ひとりで楽しそうに野球にまつわる話をまくし立てるスタンはとても良い人そうでマイクは席を外そうとします。
ハーヴィーのサインボールコレクションを見ながらいろいろまくし立てていましたが、ジーターしか分からなかった・・・。そこはニューヨークだからということか。ハーヴィー役のガブリエル・マクトは大の野球ファンらしいので、このシーンは彼の差し金かも?
ハーヴィーが彼に解雇を言い渡す際、マイクは何度も席を外そうとしますがハーヴィーに止められます。会計士のジェイコブスがハイテンションで楽しそうに野球の話をしていたので、そんな彼にハーヴィーが解雇通告という爆弾を投下するのを見ていられなかったのでしょう。それに学歴詐称というマイクとの共通点がありますし、すでにジェイコブスに対して将来の自分を見てしまっているのかも。
マイクの立場も危うくなる
ハーヴィーの指示でマイクはジェイコブスに関する機密文書を取り寄せますが、誤ってジェイコブス本人に見せてしまいます。そのことをジェシカに咎められ、彼女はマイクのミスをいつまで許すつもりなのかとハーヴィーに詰め寄ります。
機密文書を本人に見せてしまったのは今回のミスとして、ジェシカはマイクが依頼人に感情移入してしまう悪いクセを問題視しているようです。そういえば第1話からそうだったっけ。あと印象的なのは模擬裁判で相手側の証人役レイチェルを攻め切れなかったときもジェシカにガツンと言われてましたね。この感情移入してしまうクセは、今後もマイクの弱さとして描かれそうです。
卒業生の交流会、ハーバード・クラブ
マイクは、ジェイコブスが言い残したアバディーン社について情報を集めるため、ジェニーとハーバード・クラブへ潜入捜査します。
そういえば前にやり手の大学院生ローラに卒業生データベースへ登録してもらっていましたね。それでマイクの所へ招待状が届いたようです。しかし招待状はあるのに受付の名簿に名前がないってどういうこと?
パーティー会場ではジェニー選手の活躍もあり、マイクは会計士が言ってた会社の社員証を入手します。ジェニーできる子。あとこのスパイ的展開好き。
あのアジア系の警備員、『glee』に出てたような気がする。
マイクの童貞疑惑が広まる
自分の学歴詐称がバレないかとハーヴィーに訴えているちょうどその時にジェシカがやってきます。
ジェシカ「何がバレないかって?」
ハーヴィー「マイクは童貞らしい」
ジェシカ「別に驚かない」
マイク「」
ジェシカのそのひとことは、現代の草食化傾向にある男子への理解なのか、それともマイク個人を見たうえで別に驚かないのか。真相やいかに。
ちなみにルイスにも疑われている様子ですが、こちらは彼の自己愛の強さも原因にあるので割愛(はーと)。
ふたりのヒロインにはさまれるマイク
書庫で調べ物をしているマイクを手伝うレイチェル。手伝っているうちにマイクとジェニーの話になり、ついにレイチェルはマイクにキス!そしてその瞬間をよりによってルイスに見られるという。
ジェニーといい感じなのにレイチェルがここで絡んでくるかぁと。冒頭でジェニーがマイクのスーツをレイチェルへ預けてから、妙にマイクのことを意識しているレイチェル。同僚とはデートしない、とは何だったのか。そういえば模擬裁判のとき、証人役として事務所へ初めてやってきたジェニーを見たときも、微妙な表情を浮かべていましたね。ジェニーが現れてから少しあせり始めたか?
あとマイク!何レイチェルのキスをしっかりと受け止めてるんだ!お前にはジェニーがいるだろ!イギリスの王子様に怒られるぞ!
ジェイコブスは結局解雇されるが・・・
学歴詐称は間違いないのでジェイコブスは結局解雇されました。しかし、雇用主のトーリがシェルフカンパニーを使って資金を横領していたことが判明し、その証言をしたことでジェイコブスにいくらか退職金が上乗せされたようです。救済措置があってよかった。
ジェイコブスが去っていくとき、マイクは彼に声をかけます。あなたの財産は頭脳だ、大学へ戻って資格を取ってみては?と。
マイクにとって彼は同じ境遇の先輩。だから彼にかけた言葉は、実は自分に言い聞かせているのかもしれない。ジェイコブスが絶望しているのを見て、自分の将来像を重ねてしまったのだと思います。マイクにとって今回は、弁護士として日々仕事しているなかで漠然と抱いている不安を目の前に見せ付けられる事件でした。
ジェニーに疑惑を植え付けるルイス
ハーバード・クラブでマイクとジェニーに会っているルイス。彼はさらに事務所でマイクとレイチェルがキスしているのを見ています。そのことで、マイクを迎えに来たジェニーにわざわざレイチェルの存在を強調するようなことを言うルイス。やらしい。次回から彼らの関係はこじれてしまうのか。
こんな感じで終了です。