空想のインターセクト

空想するタネ

海外ドラマや日本のアニメなどの感想をメインに書いていきます!いつか立派な花を咲かせるんだ…!

バーン・ノーティス シーズン1第4話 感想【大切なのは友か任務か年金か】

 海外ドラマ『バーン・ノーティス』の感想です。FBIを出し抜きたいマイケルと、マイケルの情報を催促されているサムに溝ができてしまいそうな雰囲気です。

 

“But if I lose my pension, you’re gonna be changing my diapers when I’m 95 and drooling.”

“Sam, I would never let that happen. I’d smother you with a pillow first.”

 

 

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あらすじ

 母マデリンから実家に呼び出されるマイケル。そこにはマイケルの弟でギャンブル漬けの、ネイトの姿がありました。ネイトはお金を稼ぐために、マイケルの旧友ビルの依頼を勝手に引き受けたとのこと。しかしネイトひとりの手には負えないと判断したマイケルも、ビルを助ける事になります。

 依頼内容は、ビルの娘ジェナを連れ戻すというもの。写真スタジオへ行ったのを最後に消息不明に。そしてそのスタジオは人身売買の疑いがあるとのこと。これはもうクロだなと、マイケルはジェナの捜索をはじめます。

 しかしまた女子高校生の話だぜ。やれやれ(棒)。

 

感想

マイケル、チェコのスパイに狙われる

 スポーツバーで真昼間から飲んでいるマイケルとサム。そこでマイケルはチェコのスパイ、ヤンの存在に気づき、酔ったフリをして騒ぎたてながらバーから脱出します。

 ここのところ(というか初回から)冒頭シーンで災難続きなマイケル。今回はしょっぱなから敵のスパイに命を狙われました。もう体がいくつあっても足りません。

 家に帰ると早速、マイケルは玄関に罠をしかけます。ドアを開けると散弾銃が発砲され、訪問者を問答無用でしとめる仕様。後から入ってきたサムが罠にかかりそうになりますが、華麗な反射神経と顔芸で難を逃れます。

 

サムとの距離

 マイケルは自分の解雇について調べるためにヤンとの接触を試みます。でも自分を監視しているFBIには邪魔されたくないので、FBIと繋がってるサムには内緒にすることに。

 妙によそよそしいマイケルを、サムは不審に思います。仲良く飲んでたバーで急に暴れ出すわ、家の戸口に罠をしかけるわ(それで死にかけるわ)、理由も伝えずサムに車だけ借りるわ。基本的にコミカルなこのふたりの間の空気がピリッとしました。

 

サム「俺の歯ブラシを買ってきてくれ。お前のは硬すぎる」

 

 サムの切り返し。サム、マイケルの歯ブラシ使っていたのか。直接強いことばを使わなくとも、マイケルに地味に精神的ダメージを与えることに成功(?)。犯行時刻はおそらく、一時期マイケルの家に居候してた時でしょう。

 

ギャンブル漬けの弟ネイト

 マイケルがマデリンに呼び出されて実家に帰ると、死角から何もかが襲い掛かります。マイケルがごく冷静に背負い投げをすると、そこには弟のネイトの姿が。

 兄弟の母親マデリンは弟のネイトがかわいくて仕方ないようです。先に襲い掛かってきたのはネイトなのに、背負い投げで応戦したマイケルを非難します。下の子に甘い、兄(姉)の宿命ですね。しかしマイケル曰く、ネイトが今までやってきたことは兄の名前でカードを作り、兄を電話帳で殴り、兄のレンタカーを賭けに出して溶かすような奴。そりゃあ背負い投げでもしたくなる。

 そしてネイトはちゃっかりマイケルの高校時代の友達ビルから既に依頼料を貰っていました。それもマイケルに無断で前金1000ドル、プラス出来高で合計3000ドル。ビルの娘ジェナを連れ戻すまで、そのお金はマイケルが預かる事に。

 

マイケル、ヤンの宿泊部屋に忍び込む

 フィオナが張り込んでヤンのホテルを突き止め、ヤンが外出中にマイケルが忍び込みます。

 マイケルがバスローブ姿になり、宿泊客を装ってヤンの部屋へ。隣の部屋へベッドメイクに入ろうとしているホテルの従業員に、鍵を忘れたと言ってヤンの部屋の鍵を開けてもらい、侵入成功!

 これがマイアミ式ホテル侵入法?

 ベッドメイクの人もそんな簡単に入れるなよなあと素直な感想。あと侵入する前にマイケルがバスローブに着替えている時、フィオナがコチョコチョじゃれついてました。

 

執刀医ネイト?

 ネイト、マイケルが預かっている依頼料のお金を失敬するために、マイケルの家へ勝手に入ろうとします。しかしマイケルの家には散弾銃の罠があるので、急いで止めにいくマイケル。そこで待ち伏せしていたヤンが発砲、マイケルは跳弾を背中に受けてしまい、ネイトに背中の弾を摘出してもらうことに。

 弾の摘出シーン、麻酔なしで行っているのでマイケルの表情が痛々しくも笑えます。そしてネイトは楽しんでいる様子。日頃の恨み?

 マイケルは今回の依頼料をすべてネイトに渡すことにしたマイケル。ネイトの借金の取り立てが実家にまでおしかけるくらいなので、見かねて渡した感じ。

 「借金は返したのか」と尋ねるマイケルに、YEAH!とこたえるネイトの声が裏返っていました。こいつ、絶対に返してない。

 

サム、体を張る

 マイケルが家の前でヤンに襲われたので、ジェナを連れ戻す作戦はフィオナとサムで決行。

 人数の不利を必死に訴えるサムに対して、フィオナは刑務所に入ることになっても平気な様子です。「楽しかった」とか言ってるけど入ったことあるのか?結局サムが折れ、自らウィルヘルム(写真スタジオの元締め)の車の前へダイブ。そして保険がどうの、警察がこうのまくしたてて、ジェナを飛ばす予定だった今日のフライトを諦めさせます。

 サムはマイケルのために体を張って協力することが多い印象です。第1話でもタクシー運転手を雇って自分を殴らせる八百長をやっていました。今回もヤンのことを隠しているマイケルを訝しく思いながらも、いつも通り力を貸しています。FBIからマイケルの情報をよこせとつつかれている様子からすると、もうマイケルの情報を流してはいない様子。固い友情で結ばれているのか、昔になにか弱みでも握られたのか。でもサムっていい奴なんだな。

 

親子の再会

 ウィルヘルムと取引し、無事ジェナを取り戻したマイケル達。ジェナは父親のビルと再会し、泣きながら抱き合います。そんな親子の様子を見届けて、何も言わずに立ち去るマイケル。その背中を、ジェナの肩越しに何も言わずに見つめるビル。このおじさんたちがカッコよくて、なんかいいシーン。

 

ヤンの弱点

 ヤンのホテルに忍び込み、アレルギー持ちだと突き止めたマイケル。ヤンのホットドッグに砕いたピーナッツを入れて発作を起こしたところで尋問します。しかし、彼はマイケルの解雇の真実を知らず、彼に恨みを持つ者のひとりとして襲ったそう。これは今後もマイケルが狙われる可能性が…。

 マイケルは初めてサムにヤンの事を明かし、FBIに売るように伝えます。しかしヤンはFBIに捕まらず、逃亡した所を何者かに殺されます。そしてマイケルの家に差出人のない鉢植えが届いた所で終了。ヤンを殺した人間と同一人物なのでしょうか?

 

 

こんな感じで終了です。

 

 

バーン・ノーティス シーズン1第3話 感想【元スパイと女子高校生は分かり合えるか?】

第3話の感想です。母子家庭の母娘を助けるマイケル。依頼人は母親なのに、娘がかわいすぎてそっちにばかり目がいってしまう。元スパイのマイケルはそんなピッチピチの女子高校生と分かり合えるのか!?

 

“So you're saying that if we're meant to be together that we'll find each other?“

“Sure.”

“You're really bad at this.”

“Yeah.”

 

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あらすじ

 マイケルのアパートの大家、オレグからの依頼。彼が経営するレストランの従業員カーラを助けてやって欲しいとの事。カーラは麻薬取引を目撃した事で証人として裁判に出廷する事になっていますが、麻薬の売人デサントスから口封じに命を狙われてしまいます。カーラと高校生の一人娘ソフィー(かわいい)の生活を守る為、マイケルが動きます。

 

感想

依頼人のカーラと娘のソフィー

 今回の依頼人カーラですが、その娘のソフィー(Natalie Dreyfuss)がかわいい!高校生役で、2007年の放送当時は20歳!無愛想でわがままな感じが難しい年頃の女の子をリアルに(?)演じております。高校のダンスパーティにいる時の衣装もかわいい。普段の私服姿もかわいい。何か喋る度にかわいい。

 麻薬の売人デサントスから命を狙われているのはカーラです。そのせいかソフィーにはあまり危機感が無く、彼女たちを守ろうとするマイケルの行動に終始半信半疑の様子。

 

マイケル、挫いた足で3キロ歩く

 冒頭でマイケルはスパイの国際会議の会場に侵入します。自分の解雇の真相を探るためのアクションですね。会場の建物から脱出する為に屋上からダイブしますが着地の際に足を捻挫!外で車で待ってるはずのフィオナがいないので、挫いた足で3キロ先の自宅まで歩いて帰る羽目に。第1話ではスパイを解雇になって敵にボコボコにされ、第2話では煙を吸い込んでゴホゴホやり、毎回冒頭で災難が続くマイケル。もうゆるいイメージはついたから、監督さんもその辺にしてあげて!

 ちなみにフィオナはまたも鍵をこじ開けてマイケルの家に入り、先にくつろいでました。

 

マイケルの車

 フィオナはマイケルを手伝う代わりに、彼に自分の車を確保する事を約束させます。これまで他人の車を盗んだり(第1話)、フィオナの車を借りたりと車が無いと不便な場面が多かったからでしょう。アメリカは都市部だろうが郊外だろうが車社会だと言われてますし。

 フィオナ曰く、マイケルは車を持つ事でマイアミに縛られると考えているそう。マイケルとしてはさっさと解雇の真相を暴き、スパイに復職してマイアミを出たいのが本音。車を持つという事は活動拠点をマイアミに置くようなもので、スパイ復帰への道が遠ざかると思ってるのか。それとも単純に足がつくのを嫌ってなのか、マイケルは車を所有する事に否定的です。

 実はマイケルには父親が遺した車がありました。しかしそれを手に入れるにはマデリンを頼る必要があるそうで…。

 

 「母親を頼るのはマフィアを頼るのと同じ。後でツケが来る」by Michael Westin

 

 心当たりがあるような、ないような…。

 車を確保するとフィオナに約束してしまったので、マイケルはマデリンに父の車について相談。そして今度は車(故障中)を使う代わりにマデリンから父親の墓参りを言いつけられます。RPGばりのわらしべ長者的展開。

 

 

実家のガレージのセキュリティ

 デサントスに目を付けられた以上、カーラとソフィーの家はもはや安全ではなく、マイケルが実家のガレージで二人をかくまうことになります。

 マイケルはスパイの経験を存分に発揮して二人をもてなします。庭にモーションセンサーを設置して携帯電話に警報が鳴る設定をしたり、ドアノブに内側から電極を付けてノブを触った人を感電させる罠を仕掛けたり。ソフィーは異常だわ!と反発します。

 ここでも高校生ソフィーのワガママ発動か?とも思えますが、登場人物の目線で見ると自然な反応なのかも。マイケルとしては彼女たちの事を思っての行動だし、視聴者から見てもスパイ経験豊富なマイケルがカーラ達の為に色々策を練ってるのは自然な流れです。でもソフィーにとってはマイケルが元スパイだの自分たちは命を狙われてるだの知ったこっちゃねえわけで。マイケルの行動に彼女は完全に引いてしまっています。分かり合うって難しい。でもかわいいから許しちゃう。

 誰かの事を思って起こした行動がその相手に異常に映るって、マイケルってストーカーの素質ある?

 

マイケル「子供は大変だな…」

カーラ「」

 

エジプトのスパイと再会?

 冒頭のスパイ会議で顔なじみのエイコムが出席してることが判明。マイケルは自分の解雇について彼に調べてもらうよう依頼します。足を捻挫した甲斐がありました。

 

ソフィー、ガレージから脱走

 カーラが寝ている隙に、ソフィーが高校のダンスパーティへ抜け出してしまいました。ガレージに駆け付けたマイケルは早速電話でサムに応援を求めます。

 

サム「まずパンツをはかないと……」

マイケル「裸でいい。今すぐ来い」

 

 そういえばエピソードの前半でマイケルに「宿無し」と言われてたサム。もうマイケルの家に居候してないって事は、ヒモになってる女性と仲直りしたんだろうか…。マイケルが電話した時はパンツはいてなかったみたいだし、うまいことやってそうです(?)。

 残念ながら、サムのセクシーシーンはおあずけ。

 

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元スパイのマイケルと高校生のソフィー

 高校のパーティ会場でマイケルは無事ソフィーと合流します。パーティ用にドレスアップしたソフィーはとてもかわいいですが、安心する間もなくデサントスの手下2人組に襲われます。”OMG!”を連発するソフィーを連れて校舎に逃げ込むマイケル。ここでソフィーはようやく自分たちが狙われている事を自覚します。ソフィーを先に逃がして、マイケルは技術室で2人組を迎え撃ちます。

 

「護衛の鉄則 護衛対象のいない所で戦う」 by Michael Westin

 

 

 デサントスの手下に襲われ、事の深刻さを理解したソフィー。前からずっと協力してくれ、今回も助けてくれたマイケルにソフィーは心を開きます。そして、マイケル達が提案した国外逃亡の不安を打ち明けます。彼女は友達や片思いの男の子に会えなくなる事に悩んでいました。

 それに対してマイケルは自分の経験を語って聞かせます。(スパイの)仕事の場所が変わり、親しい人や大切な人と何度も離れ離れになって来た事。その昔、フィオナとは恋人同士だった事。マイケルが任務で国を離れ、会えなくなった事。今は形こそ違っていても、こうして一緒にいる事。マイケルの話を聞いたソフィーは、運命の人ならまたどこかで会えると前向きな気持ちになった様子。

 

 ワガママなソフィーが心を開くシーン。そしてマイケルもまた、人に自分の事を少し打ち明けたシーンでした。マイケルは(元)スパイの職業柄、他人に対して自分の事をあまり話しません(ナレーションで作戦や知識についてめっちゃ披露してくれるのは別ですが)。しかしマイケルは国外逃亡を控えて不安になっているソフィーの気持ちに共感した様子です。自分が以前まで、お上の指示があれば各国を飛び回ってた立場だから。同じような経験をした自分の境遇について話す事で彼女を元気付けようと考えたのだと思います。マイケルの情に厚い、優しい人柄が垣間見える場面です。

 

 そしてここで明らかになったのが、フィオナとは昔ダブリンで付き合ってた事。ある日任務で国を出なければならなくなり、彼女にちゃんと別れを告げられないまま出国してしまったそうです。はっきり別れた訳じゃないから今も一緒にいられるのかな。そんな重要な事ではないですが、今まで単に「元恋人」という事になっていたので。

 

ソフィーのごほうび

 デサントスをはめて事件が解決し、国外へ逃げなくて済む事になったカーラとソフィー。ソフィーは感謝の気持ちにマイケルの頬にキスします。こんなかわいい子にキスされたらほっぺ緩みまくってデロンデロンになる、といったことはなく、マイケルはキリッと微笑えんで応える所がかっこいい。

 カーラとソフィー、マイアミから出て行かなくて済んでよかった。この一話完結シリーズものの海外ドラマにありがちな、ゲストキャラは何かしらの事情を抱えて退場というお約束の犠牲者にならなくて本当によかった。

 

弁護士チャック・フィンリー

 サムの偽名、チャック・フィンリー初登場回です。というのも、今後サムは幾度となくこの偽名を使います。今回は依頼人カーラの弁護士として登場しました。チャック・フィンリー、フォーエヴァー!

 

 父の車の修理を終え、墓参りに行くマイケル。そこで情報収集を頼んだエジプトのスパイ・エイコムから資料を受け取ります(集合場所が墓の前!?)。エイコムから激励を受け、スパイ解雇の真相にまた一歩進みます。

 

今日もこんな感じ終了です。

 

バーン・ノーティス シーズン1第2話 感想【ママのいいつけで人助け】

海外ドラマ『Burn Notice』第2話です。元スパイのマイケル、今回はお母さんの言いつけで動きます。

 

“He used to be a secret agent.”

“Well, I don’t want to intrude on your supper.”

  

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あらすじ

 マイケルは母のマデリンの言いつけで、彼女の友達のローラを助けることになります。ローラは懸賞の当選詐欺にあい、口座のお金がすべて奪われたので取り返してほしいとのこと。犯人は詐欺師クエンティン、詐欺見習いグレッグとボニーの3人。マイケルはサムとフィオナの力を借り、詐欺師からお金を取り返すことになりました。

 マイケルは仮釈放中の男“ピーター”を名乗り、クエンティンに近づきます。クエンティンと見習いのグレッグ&ボニーのコンビとを引き離し、クエンティンから金を取り返す作戦を開始します。ちなみに、今回からマデリンの髪型が変わっています。

 

感想

実家に盗聴器が。しかし口を閉ざすマデリン

 マイケルがマイアミへ戻るもっと前、マデリンのもとをふたり組の男が訪れました。それを聞いたマイケルが早速実家の中を調べると、盗聴器を発見。マイケルがそのふたり組についてマデリンを問い詰めますが教えてくれず、かわりにローラのことを話します。

 マイケルの仕事(スパイ)について、マデリンは知らないことが判明。気軽に打ち明けられる職業ではないからマイケルも黙っていたのか。しかし長い間、息子が今どこにいて、何をしているのかも分からない状況だったので、マデリンはマイケルに不信感を抱いている様子です。前回、マデリンはマイケルがたとえゴビ砂漠にいようと見つけ出して用事を言いつけてくるとか言ってなかったっけ?このあたり、親子関係がぎくしゃくしております。

 

孤独な依頼人ローラ

 盗聴器のふたり組について教えてもらうかわりに、マデリンの友達のローラを助けることになったマイケル。ローラは初老の女性で、当選詐欺にあった被害者。彼女はマイケルに事の顛末を話しているうちに泣き出してしまいます。帰りたいのに、ひとり泣いているローラをほっとけないで気まずそうに立ち往生するマイケルがかわいい。

 

マイケルと愉快な仲間たち サム

 年金暮らし+女のヒモという生活を送っているサム。今回はヒモになっている女性と喧嘩して家に帰れないので、マイケルの家に5日間居候する条件でマイケルの仕事を手伝うことに。

 前回マイケルの情報をFBIに流していた理由が、年金を止められたからだとか言っていたけど…。年金を止められて、さらにお世話になっている女にも追い出されて大丈夫なのか。

 

マイケルと愉快な仲間たち フィオナ

 

マイケル「やあ、フィー。来てたのか」

フィオナ「鍵がかかってたから…こじ開けたの」

 

 鍵が開いていたから入った…のではなく、かかってた鍵をこじ開けて入ったフィオナ。軽く不法侵入。

 そしてマイケルはフィオナを実家に連れて行き、マデリンと依頼人ローラと引き合わせます。そして「彼、元スパイなの」とちゃっかり本当のことを言ってしまうフィオナ。マデリンからすれば、息子が何やらぶっ飛んだ女を連れてきたわ、とか思わないのかな?それともマイケルが今までろくに連絡をよこしてこなかったから、さもありなんと納得してしまうのか。ただ、マイケルが結婚するかどうかについて女性陣3人が楽しそうに話しているので、フィオナを花嫁候補に考えてもいいと思っているのか。マイケルがひとりだけ嫌そうな顔しているのが笑えました。

 

サムとフィオナの関係性

 クエンティンのヨットに侵入したサムとフィオナ。ヨットの中はダブルベッド付きのリビングのようになっており、船内で生活できるような豪華な造りです。盗聴器なり何なり仕掛けを施しますが、脱出する前に見習いのグレッグとボニーが戻ってきて見つかってしまいます。

 仕方なくひと芝居打つふたり。この豪華なヨットは自分のものだと偽り、サムがフィオナをナンパして連れ込んだという設定(笑)。嘘がばれ、女(フィオナ)がヒステリックに叫びながら男(サム)をガンガン攻撃するシーンを熱演。グレッグとボニーを見事ドン引きさせ、サムとフィオナは無事脱出。フィオナ、サムをぶっ叩くのを絶対に楽しんでる。

 このふたり、マイケルの家でばったり顔を合わせるなり、過去にお金でもめたとかいって喧嘩を始めています。あまり仲がよくないのかな。

 

黒幕登場?

 前回の話の最後に、マイケルの家に彼を写した大量の写真がばらまかれていました。マイケルはこの写真を撮った(あるいは撮らせた)犯人が、自分のスパイ解雇の真相に関わっていると踏んでいます。

 今回、ローラの悩みを見事解決したマイケルに、マデリンが冒頭のふたり組からもらったメモを渡します。こっちの方はシリーズを通しての敵になるのか、まだ正体が明かされません。FBIの監視ふたりと毎回受けるであろうマイアミでの「仕事」はマイケルにとって大したことなさそうですが、CIA解雇の真相については一筋縄ではいかないようです。

 

 

バーン・ノーティス シーズン1第1話 感想【元スパイが便利屋稼業?】

CIAを突然クビになった敏腕スパイのお話。初投稿ですが、頑張って書いていきます。

 

“You have to lose some fights so you can learn how to win.”

 

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あらすじ

 CIAの敏腕スパイ・マイケルはナイジェリアでの任務中、電話でクビ(Burn Notice)を告げられます。敵に追われながらもマイケルはなんとか故郷マイアミへ。スパイをクビになった彼はカード等を止められ一文無しになります。さらにFBIのふたり組の監視付き。そこでマイケルは生計を立てるため、かつての仕事仲間ルーシー、元相棒のサム、元カノのフィオナを頼ります。

 ルーシーからある「仕事」を貰うマイケル。依頼人は豪邸の管理人を務めるハビエルで、盗まれた美術品を取り戻すというものでした。豪邸から高価な絵画が盗まれ、犯人が侵入に使ったのが管理人のハビエルの暗証番号。彼は身に覚えはなく、無実の罪を晴らしてほしいという依頼です。マイケルは元スパイの知識と経験をいかし、また仲間を巻き込んで捜査に乗り出します。

 

感想

敏腕スパイのマイケル、開始5分でボコボコにされる

 ナイジェリアでの任務中に電話でクビを告げられるマイケル。任務の取引が続行できなくなった為、取引相手のマフィア達にボコボコにされます。

 これは一種の「SAVE THE CATの法則」なのかなと思ったり。映画等の主人公に観客を同情させ、感情移入してもらうためのシーンを入れる脚本の手法です。主人公が冒頭で、捨て猫に餌をやっているシーンを見せて、コイツは良い奴だなぁ…と思わせる感じです。

 これが『Burn Notice』だと、マイケルは敏腕スパイだけど時には失敗もする(ボコボコにされる等)ゆるい主人公ですよ~という手法になるのかな。マイケル、つかみはバッチリだぜ。

 

故郷マイアミに着き…

 マイケルがマイアミで目を覚ますと、そばには元カノのフィオナがいました。マイケルが彼女の電話番号を、緊急連絡先として持っていたので呼び出された様子。「私の番号は捨てて!」と不満そうに言うフィオナですが、なんだかんだニューヨークからマイアミへはるばる駆けつけているあたり満更でもなさそうです。ちなみに飛行機で片道3時間強、アメリカは広い。フィオナの懐も広い。

 

かつての相棒、サム

 マイケルはかつての「相棒」(仕事仲間?)、サムと再会。サムは退役軍人で現在は年金暮らし。酒と女をこよなく愛し、現在は年上女性のヒモという夢のような(?)生活を送っているおじさんです。人はよさそうだけど飲んだくれ、と第一印象はあまりよくなかったのですが・・・。

 

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マイケルの母親、マデリン

 マイアミのナイトクラブの真上の部屋を借りる事になったマイケル。マイケルにとって戦場に比べれば若者の喧騒なんてどうってことない。早速ベッドなどの家具を準備していると、番号を知らないはずのマイケルのママから電話がきます。ママ「会いにきてちょうだい」「病院に行きたいから車で送って」「(車は)何とかしなさい」と矢継ぎ早にいわれ、魂の叫び(AAAAHHHH!!!※イメージ)をもらすマイケルが好き。

 

 マイケルのママは「情報収集力はプロ並み」、「ゴビ砂漠にいようと月の洞穴にいようと俺を見つけだし用事を言いつける」。敏腕スパイもママには敵わない?

 

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 そしてマイケルは路上に停めてある車を盗み、ママのもとへと向かいます。本当は盗むのは好きではないが、やむを得ない時は午後5時までに綺麗にして返すらしい。ナレーションを使って視聴者に弁解するマイケル。これがマイアミ式カーシェアリングなのだ(風評被害)。

 

元スパイのマイケル、美術商に聞き込み

 バリーというマネーロンダラーの紹介でとある美術商人を訪れるマイケル。件の盗まれた絵画が闇市場に出品されていないか聞き込みします。

 絵画はないがヌードレスリングの像をすすめられるマイケル。愛想笑いで受け流すマイケル。「何言ってんだコイツ」と言わんばかりに顔から笑顔が消えていくマイケル。ヌードレスリングって何ぞ…?

 

麻薬の売人を追い払うマイケル

 マイケルの部屋の下には、麻薬の売人のシュガーが住んでいました。マイケルは彼を拳銃とアメリカドラマ御用達の「ダクトテープ」を駆使して追い払います。麻薬の売人は犯罪者だからいいとして、「元スパイ」もじゅうぶんモンスター・レジデントな気がする。

 

依頼人ハビエルの息子、デイビッド

 デイビッドは小学生くらいの少年で、マイケルに自分で描いた絵を見せてくれます。よくある、デイビッドたちが家族で仲よく手を繋いで、ニコニコ笑っている絵…ではなく、マイケルが悪者を倒して血がドバーッてなってる絵。赤のクレヨンで表現されている血が生々しい。

 デイビッドは学校でガキ大将にいじめられているとのこと。マイケルはそんな彼に、複数の相手と喧嘩する時の立ちまわり方を戦略的に教えていきます。今回の話で「戦略的(tactical, tactically)」という単語をよく使っているけど、第2話以降あまり出てきていません。流行らなかったのかな。

 ちなみにマイケルは黒帯を2つ持っているそうです。そしてマイケル役のジェフリー・ドノヴァンも黒帯保持者。そんなマイケルに喧嘩のしかたを教えてもらえるなんてラッキーなデイビッド君。この小学生くらいの子供に戦い方を教えるシーンって、フジテレビの『東京DOGS』でもあったような気がする。

 

マイケル、“ハロースイートハート(携帯電話)”を購入

 盗聴器を作るために、ワゴン販売されている携帯電話を買うマイケル。

 

マイケル「この機種を2台と一番安いのを買いたい。これかな?」

店員(若い女性)「ああ、“ハロースイートハート”ですね!娘さんにですか?」(ニコニコ)

マイケル「No(即答)」

店員「Oh… いいですね!」

 

 この“ハロースイートハート”は小学生くらいの女の子を対象にした端末。ピンク色の本体にキラキラしたビーズがちりばめられており、いかにも少女向けといった見た目です。

 そんな端末を30そこらの男が真剣な表情で購入。娘さんへのプレゼントかと思えばNoと即答される。店員さんの脳内で想像が膨らみます。

 マイケルは人助けで真剣なのに、簡単に事情を話すことができないからスパイは大変だ。ただ、こんなマイケル相手にすぐにまた笑顔に戻る店員さん、あなたは商売人の鑑だ。

 

パインの企み

 盗聴器でパインたちの会話を聞いたマイケル。結局、この盗難事件は主人のパインと管理人が保険金目当てで企んだ詐欺で、すべての罪を依頼人であるハビエルに被せるつもりでした。

 計画の途中でマイケルが捜査を始めた為、焦った彼らはハビエルの息子のデイビッドを誘拐しようとします。しかし先に罠をはって待ち伏せていたマイケルによって仕留められ、お縄につきました。

 

サム、マイケルのこと売ってた

 マイケルを監視するFBIの二人組とサムが喫茶店で話している所にマイケル登場。実はサムがマイケルの情報をFBIに売っていた事が判明。

 サムは年金を止めるぞ、と圧力をかけられたから仕方なくやったそう。年金と女性のヒモという優雅な生活には裏がありました。サムはしばらくマイケルを助ける事とFBIにマイケルの動向を報告する事で板ばさみになります。

 

デイビッドの反撃

 小学校の校庭でデイビッドがガキ大将にいじめられているのをマイケルが見守ります。最初はやられ気味だったデイビッドですが、マイケルに教えられた反撃方法でいじめっ子たちにやり返し、ガキ大将と思われる少年をやっつけました。それを見て、よくやったと言わんばかりの笑顔を見せるマイケル。

 このシーン、やっぱり『東京DOGS』でやってたような…。刑事役の小栗氏がいじめられっ子の子どもにケンカを教えて、後日その子が反撃しているのを遠くで見守るというシーンがありました。『東京DOGS』は2009年ですが『Burn Notice』は2007年放送開始だからパロディなのかな?

 最後にマイケルが自宅に帰ると、床一面にマイケルを隠し撮りした写真がばらまかれていて第1話終了。

 

 

 第一回目ということで(?)自分の書きたいことがまとまりませんでした。あれこれ出て来て、というかちゃんと自分の感想の部分あったのか・・・。もうちょっと記事のボリューム落とそう。うん、そうしよう。

 

はじめるにあたって

 はじめは英語のリスニングを鍛えようとしてアメリカのテレビドラマを観はじめました。いろんなドラマを観ていくうちに英語の勉強はそっちのけでどんどんはまっていきました。大学のゼミで、教授にお願いし、海外ドラマと無理やり絡めて卒論を書かせてもらうこともありました。

 

 ドラマって基本観て終わりの連続で、それだけだと寂しいので、備忘録のような形で残そうとブログに書くことにしました。個人的な感想、妄想が多いですが、誰かと共有できたらと思います。いつまで続けられるかわかりませんが、昔観ていた好きなドラマだけでなく、流行りのドラマについても書いていけたら・・・。

 

 あとアニメについてもいつか書きたい。