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バーン・ノーティス シーズン1第7話 感想【最高にサイコなマイケル】

 『バーン・ノーティス』シーズン1第7話の感想です。今回出てくるじいさんのディエゴがわりと好きです。なんだかカリフォルニアに行きたくなってきました。

 

"Maybe you're just a psycho. If that's true, then shoot me."

 

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あらすじ

 マイアミのダウンタウンのはずれで雑貨店を経営するアーニーが依頼人です。アーニーの店がある一帯で、金を巻き上げて好き勝手している犯罪組織を町から追い払ってほしいという依頼でした。警察も頼りにならず、町のみんなは泣き寝入り状態。マイケルはキューバ移民の女ボス・コンチャ率いるその犯罪組織と戦います。

 

感想 

マイケルの監視役はCSSのブライ捜査官

 前回IDを盗み、身元が判明したマイケルの監視役ブライ捜査官。マイケルは優位に立とうしますが、ブライもフィオナやサムにゆすりをかけてマイケルに対抗してきます。

 いつも頼りになるフィオナとサムですが、今回はマイケルの弱みとしてブライに利用されています。特にフィオナは過去に恨みを買っている敵が少なくないらしく(納得)、そいつらにフィオナを引き渡すことは彼女の身に危険が迫ることになるみたいです。

 サムはガールフレンドのヴェロニカにブライから何か吹き込まれた様子。激昂するヴェロニカの攻撃から逃れるため、ベランダに出てマイケルに助けを求めます。さっき肉たたき棒で殴られたとか。フィオナに比べてこっちはコミカルに描かれているので大丈夫なのでしょう。フィオナは命に関わるけど、サムはガールフレンドを怒らせただけです。まさか歴代のサムの恋人たちからこぞって命を狙われるわけでもあるまい。

 

イカれた「サイコ野郎」のマイケル

 マイケルはコンチャ率いる犯罪組織の注意をひくために「サイコ野郎」を演じ、組織が縄張りにしている地域で暴れまわります。

 金属バットを持って依頼人アーニーの店にやってきたマイケル。ノリノリで店の商品棚を破壊していくマイケル。アーニーは自分の店を守ってほしいと依頼したのに、その人物に店を荒らされるとはなんたる皮肉。暴れているマイケルを隣で「俺の店が…」って表情で見守るアーニー。アーニーまでばっちり映すところが芸が細かくていいです。不憫ですが笑えます。

 

恋に悩むサム

 車でフィオナとふたりで張り込みをするサムは悩んでいました。ブライの嫌がらせによってガールフレンドとの仲が険悪になってしまったことを、意外にも?深刻に捉えています。

 テンション低めのサムに、フィオナがアドバイスします。「謝罪よりも、彼女は本当のあなたを知りたいのよ」というフィオナ。普段より優しく接してくれるフィオナに「お?」という表情のサムがなごむ。いつもケンカするふたりだけど、マイケルつながりで付き合い長いからか、本当は仲良いんだなあと思いました。

 

イカれた「サイコ野郎」のマイケル2

 マイケルのサイコな演技は止まりません。コンチャの部下たちを車の中に閉じ込め、現金を巻き上げ、灯油をぶっかけ・・・。車の天井部分に乗り、バンバン跳ねながら「ここは俺のシマだ!」と叫ぶ。最高にサイコなマイケル。そしてついに、コンチャのグループの古参ディエゴに連行され、女ボス・コンチャとご対面。始末されるかと思いきや、マイケルの行動を買ってうちで働けと言われます。

 

コンチャのグループに潜入するも・・・

 マイケルの最高にサイコな暴れっぷりを買われ、コンチャの組織の一員として働くことになったマイケル。しかしコンチャからターゲットとして襲うように命令された所は、マイケルに依頼してきたアーニーの店でした。

 コンチャはアーニーに手を焼いているらしく、彼はコンチャの組織への反対運動で住民を扇動するような人物のようです。コンチャ、けっこう行動派なところがあったんだなあと。『バーン・ノーティス』においてマイケルは紛れもなくスーパーヒーローです。彼に依頼してくる人たちってことばは悪いですが、ヒーローに対して“弱者”と映ります(そんな気がします)。そんな彼らが悪い奴らに好き放題され、「誰か助けて~」状態でマイケルにすがってきます。なので依頼人とは切羽詰まった人という印象でしたがアーニーはアクションを起こす根性のある人でした。ただ今回そのようなシーンはなかったので、カットされたのか、単に脚本上の設定なのかわからない状態です。

 

組織の古参ディエゴ

 コンチャの組織では古参のじいさんディエゴ。新入りのマイケルがコンチャに気に入られておもしろくなさそうです。なのでマイケルのアーニーの店を破壊する任務についてきた時、「これはコンチャの命令だ」といってマイケルは彼に銃を向けます。

 しかし、ディエゴはマイケルの最高にサイコな演技を見抜いていました。ディエゴは昔自分の仲間をコンチャにめちゃくちゃにされ、それを今も恨んでいると告白。自分がコンチャを始末するから、「本当にサイコじゃないなら撃つな」というディエゴ。

 敵なのに最後はちょっとカッコいいなと思いました。組織に潜入している結局マイケルに辛くあたる姿は印象悪かったですからね。新人をイビる古参って、新入社員をいじめる老害社員みたいな構図を思い出して胸糞悪かったですよ(僕だけ)。でもマイケルの演技、見抜いてたんですね。これは経験のなせる技なのかな。それに対してコンチャはボスのくせに気付けなかったってわけですから、そこまでの人間だったって事ですね。

 結局、ディエゴがボス・コンチャの自宅を爆破。マイケルは直接手を下さず、アーニーの店は無事で一件落着。

 

マイケルとフィオナの関係は悲惨?

 コンチャの一件が解決し、フィオナから説明を求められるマイケル。前回、ふたりの関係についてマイケルはとてもあいまいな説明をしましたが、やっぱりフィオナ納得してないですやん。「真夜中にこっそり消えたのは君のためでもあった」みたいなことをのたまわっていましたが、それで腑に落ちるわけもなく。やっぱり尺が足りなかったんじゃないのか?

 取っ組み合いのケンカになるふたり。取っ組み合いといっても、ふたりとも感情的になるわけではなく、スパイならではの体術をふんだんに盛り込んだ、レベルの高いケンカです。フィオナの攻撃を受け流すだけだったマイケルが、うっかり条件反射でフィオナに反撃してしまうのは職業病ですね。スパイは病んでいます。マイケルがフィオナを思いっきり背負い投げして「うおっ!?」っと思ったけど、きちんとベッドに向かって投げた紳士マイケル。ベッドでも取っ組み合ってなんだかんだ仲直り?

 翌朝、マイケルの解雇について書かれた調査資料を持って現れたブライ。牙を抜かれてすっかり威勢をなくしている様子が少しかわいそう。でも解雇されたマイケルの気持ちも少しはわかったんじゃないでしょうか。ブライにとっては、そんなもの理解する義理も義務もないことですが。まだクビ寸前って所まで追い込んだだけですが、マイケル監視の任務をしくじった責任は問われるでしょうね。スパイたちも大変だ。

 マイケルにとっては大きく一歩前進でしょう。手ごわかったブライ捜査官をやっつけて、自分の解雇の真相にかなり近づいたのでは?

 

その他

 依頼人アーニーにマイケルのことを話したのは、第1話の依頼人ハビエル。また、今回マデリンは登場しませんでした。

 

 

 

そんな感じで終了します。