アニメ『魔法使いの嫁』第3話感想【人とドラゴン、死に対する考え方】
アニメ『魔法使いの嫁』の感想です。前回、エリアスとのハニームーンでアイスランドにやってきたチセはドラゴンにさらわれました。チセ大丈夫かなぁ、と心配しながら迎えた第3話。初めて使う魔法でいきなり氷輪丸を発動するチセのポテンシャルならドラゴンも簡単に倒せてしまうだろう、だって効果バツグンだもん、と自分を励ましながら迎えた第3話の感想です。
「その名にある鳥のように、君も生きるためにこの空の下を飛びなさい」
あらすじ
アイスランドにハニームーンでやってきたチセはリンデルに連れられアイスランドにあるドラゴンの巣へ。そこで間もなく地に還ろうとしているドラゴンの長老と出会う。
感想
アイスランドにドラゴンの巣
ドラゴンに連れられて、あぁついに敵が登場か、バトルが始まるのか・・・と思いましたが、どうやらただのイタズラだったようで安心しました。魔法がテーマのひとつなので、バトル的な展開も期待してますが、しばらくはチセが傷つかなかったらそれでいいかなと思っていたり。しかしイタズラでドラゴンに人を加えさせて空中を移動し、あげくには水辺に放り込むなんておイタが過ぎるでしょ。
ドラゴンの巣の管理者
このドラゴンの巣の管理者、エリアスよりずっと年上らしい。前回、牧師のサイモンがエリアスのことを「いつから存在しているか分からない魔法使い」のようなことを言っていましたが、そんなエリアスよりもずっと年上ってことは相当年季の入った人物です。イタズラ好きなのは300年前から変わらないとか言われてますし。しかしこのリンデルといい、ロンドンに行ったときにエリアスの変装といい魔法使いの年寄りたちは若作りしすぎです。もっとダンブルドアみたいに潔く、いかにもって感じの恰好をしてみてはいかかでしょうか。
ドラゴンのひなたち、喋る
3頭の個性あふれるドラゴンのひなたち。ドラゴンというよりほぼ恐竜。そしてめっちゃ喋る。なぜだろう、第1話、第2話で妖精とか人外の存在がさんざん喋っていたのに、このドラゴンのひなたちが当たり前のように喋っていると違和感を覚えてしまう。
チセとドラゴンたちの死に対する思いが違う件
ドラゴンの長老がいうには、ドラゴンたちは死を恐れていないと。だから地に還ることを肯定的にとらえており、ドラゴンのひなたちも悲しいそぶりをみせず、まるでめでたい祭の日が近づいているかのように「もうすぐだね」と言っています。
それに対して人間は死を悲観的にとらえている。死が、生前にやり残したことを悔やんだり、大切なひとに会えなくなったりすることに繋がるから。
でもチセは、生きている人間にして死を羨んでいます。水辺に放り込まれたとき、どんどん沈んでいく体をよそに這い上がろうしませんでした。リンデルが驚くようすが見られます。ドラゴンの巣の管理者として、ドラゴンたちの死生観に理解がある者としては奇異に映ったのだと思われます・・・。
いや、普通に考えても異常か。人間なんだから死を恐れて当然。生きたいという意思がもっとも強いはず。だから緋村剣心も奥義を習得できたんだ。エリアスがドラゴンの巣のあるアイスランドにチセを連れてきたのは、心のどこかで死にあこがれているチセを考え直させるためだったのかも。コイツ、そこまで考えているのかな。
でもチセ、ドラゴンの長老にいいものを見せてもらったと思います。長老さんが地に還り木となるシーンで、チセとドラゴンのひなたちのリアクションの違いがちょっと切なかったな。今回見せてもらった空が、ちゃんとチセの中で生きるかどうかは今後も見守っていきたいところです。
こんな感じで終了です。
アニメ『魔法使いの嫁』第2話感想【チセが高いポテンシャルを魅せる】
アニメ『魔法使いの嫁』の感想です。前回いきなりプロポーズされ、それが冗談ではなかったとうすうす気づくチセ。プロポーズされたのにこんなにもときめいていない女の子も珍しいです。
「ひとの弟子に勝手にあれこれ教えないでくれ」
あらすじ
前回、人外の魔法使いエリアスに、某プロ野球選手顔負けの莫大な金額で落札されたチセ。ラストでプロポーズされ、今回はハニームーンの準備にふたりでロンドンへ。
感想
チセとエリアス、(僕が)念願のロンドン上陸
第2回目にして、念願のロンドンにやってきました、チセとエリアスです。ウォータールー駅、元ビッグベン、あといろいろ。街の景色が見られて嬉しい。聖地巡礼の対象になるんでしょうか。エリアスの変装、確かに胡散臭いわ。
アネゴ肌の魔法道具屋さん、アンジェリカ
魔法の道具を扱っているアンジェリカさんを訪れるふたり。アンジェリカさんチセのことを理解してくれそうないい人でよかった。『ハガレン』に出てくるイズミとちょっと被るかも。男勝りなところがあるけどそれが頼りになる的な?
この世界の魔術師と魔法使いの違いについて説明されるチセ。話を聞いていると、魔術師のほうが強そうな印象です。魔法使いは自然の摂理に干渉する。そんなこと聞いたら魔法使いは世のことわりを乱すヤツとか言われて、魔術師側からいろいろヒンシュクを買い、やがては戦乱を巻き起こす・・・という絵が容易に浮かぶ。異教徒だとか、イシュヴァラの神に背く行為だとか。
チセ、高いポテンシャルを見せ付ける
初めて魔法を体験することになり、アンジェリカからクリスタルを渡されるチセ。好きな花を思い浮かべて、クリスタルをその花の形に変えようとしますが・・・。
チセのポテンシャルが高すぎて、うっかり氷輪丸を解放したかと思った。厳密には氷ではなくクリスタルだけど。アンジェリカの部屋の床一面をクリスタルのポピーで覆う荒業を披露するチセ。アンジェリカも、そんなにクリスタルであふれるもっと前に止めればよかったのに。チセの強力な霊圧に押されたか。
チセは夜の愛し仔(スレイ・ベガ)とかいう、いわくつきらしい。これはエピソードを追って理解することにしますか。
ヌオーみたいなやつかわいいと思ってたらついてきた
アンジェリカの店にいた、トカゲのような、ポケモンのヌオーのようなやつ、めっちゃかわいい。エリアスとチセがアンジェリカの店を発つときとか前に出てめっちゃ見送ってたけど、気づいたらエリアスの家までついてきてたという。かわいい。
エリアスの家の前に待ち人
家に帰ると、玄関の前に待ち人がいました。今回のもうひとりの新しい登場人物、サイモンです。2時間も家の前で待ってたとか、せわしない日本では考えられませんな。電車が5分遅れたら駅員に怒鳴る人がいるような国ですから。この人は列車が半日遅れていても大丈夫なんだろうな。神父だか牧師だか知らんけど暇なんかな。「〇ね」「ストレートすぎだろ」
アイスランドへハニームーン
ハニームーン。新婚夫婦がイチャコラする・・・わけでもなく、普通に散策するチセとエリアス。と、そこへハリポタのハンガリー・ホーンテール顔負けのドラゴンにチセが連れ去られたところで終了。たぶん大丈夫なんだろうけど、無事であると安心させてほしい。なんならまた始解してもいいんですよ、チセさん。
こんな感じで終了です。
アニメ『魔法使いの嫁』第1話感想
アニメ『魔法使いの嫁』の一部ネタバレ感想です。Netflixで海外ドラマを漁ってたら(元)ビッグ・ベンを背景にした赤髪の女の子が目にとまって見ることにしました。Netflixでは英語のタイトル『The Ancient Magu’s Bride』だったけど『魔法使いの嫁』からどうやってその訳になるのか。直訳したらネタバレになるのか。そのへんも気にしながら見ていきたいと思います。やっとアニメの感想書き始めたよ・・・
©2017 KORE YAMAZAKI / MAG GARDEN – MAHOYOME PARTNERS
「僕は君を僕のお嫁さんにするつもりでもあるんだ」
感想
500万ポンドで落札されたチセ
日本円にして約7億5500万円。日本プロ野球界で注目されている大谷選手の移籍金より高いかもしれない。25歳未満の国際FA選手の契約は日本円で5億と上限が設けられています。チセも25歳未満、日本からイギリスへ渡るのである意味国際FA選手ですね。規約違反です。
女の子の名前を知らなかった落札者
落札したエリアスが、対象のチセの名前知らんかったらしい。オークションの商品だからそこまでの人権はないのが普通のなのか。でも出品される前の名前をちゃんとつかってくれるのは、過去を尊重してくれているってことなんかね。
「あんたは今日からセンだ!わかったら返事しな、セン!」とか言われなくてよかったね。
エリアスの家
イギリスが舞台っていうもんだから、ロンドンの街がアニメで見れる!と期待してたけど、いきなり田舎にいっちゃいました。エリアスの家の前まで来て、ようやくイングランド移籍を実感するチセ。ほんとに何も知らない状態で落札された様子。世捨て人になるにはまだまだ早いですよ。
良かった、コミカルなシーンあった
入浴のサービスシーン?頂きました。緊張感のあるシーンが続いていたので、コミカルな場面があってよかった。デフォルメ・エリアスかわいい。「大丈夫です。だから、入ってこなくて大丈夫です。」淡々と言うところがかわいい。
おいしそうな料理を振舞われ、歓迎されているのだと悟るチセ
ゲンキンです。グラタン?マッシュドポテト?うまそうな料理が食卓に並んでおりますが、イギリスって飯まずいんじゃなかったのか。エリアスって人外だけど、食べるものは人間と同じ?
お隣さん(エアリエル)から夜の散歩のお誘い
嫌な予感がしましたがやっぱり的中。目が赤い奴ってだいたい良からぬことを企んでるよね(大偏見)。ほんでチセにからみつく無数の手はホラーですか。ゲームの零シリーズ思い出しました。そんなシーンなかったっけ。
チセが自分の腕を刺した?とき、ひと筋の血が流れたけどそれはいらんでしょう!せっかく平和に終わりそうやったのに、わざわざ彩を添えてくれなくても。ちなみに血ドバー!のほうが現実味がなくて平気。よくK1とかで顔に切り傷ができてそこからたら~っと垂れてるの見ると、握力がなくなる。
プロポーズ?
チセがエリアスに抱き寄せられたとき、暖かいけどこわばってる気がしたのは、やはり個の後のセリフを言うために緊張してたからなのかな。人外でもわりと緊張するのね。
「あれ?言ってなかったっけ?」って白々しいわぁ。聞いてない聞いてない、私そんな(自重)言ってないのバレバレですやん。
いきなり敵キャラがバン!と出てきてこれから戦いが始まる!とか、エリアスが無双する!とかいう展開じゃなくてよかった。チセはこうやって引き取られましたよっていう場面の紹介みたいな感じで終わってくれたので、落ち着いて整理して次の話に進めます。
こんな感じで終了です。
映画『ドクター・ストレンジ』を『シャーロック』ファン目線で観た感想
先日、映画『ドクター・ストレンジ』をHuluにて初めて観ました。観ようと思ったきっかけは僕が好きなBBCドラマ版『シャーロック』で主役を演じるベネディクト・カンバーバッチが主演だから、という超ひいき目のものです。今回は『シャーロック』のファン目線で観た『ドクター・ストレンジ』の感想を書いていきます。(ネタバレを含みます)
※Huluでの配信は12月15日までです。
© 2017 Marvel
シャーロック・ホームズを連想させる人(モノ)たち
悪役カエシリウス役のマッツ・ミケルセン
宿敵カエシリウスとして登場したマッツ・ミケルセン。ドラマ『ハンニバル』等で有名ですが、彼のお兄さんであるラース・ミケルセンが『シャーロック』のシーズン3第3話に登場しています。
ラースは『シャーロック』でチャールズ・マグヌッセン役で登場しました。マグヌッセンは「恐喝王」と呼ばれ、あらゆる人々の弱味を握って圧力をかけるという、まさに見えないチカラで人を支配する存在です。ジョンやメアリーなどシャーロックの周りの人たちを脅し、シャーロックさえも術中におさめてしまった強敵です。
そんなマグヌッセンはシャーロックに脳天を銃でぶっ放されるという最期でした。『ドクター・ストレンジ』でベネディクトさんは、そんな因縁の相手の弟さんと戦いを繰り広げます。兄がそんな形でやられたんだから、そりゃ弟のマッツもダークサイドに落ちるってもんです。
ヒロインのクリスティーン役のレイチェル・マクアダムス
ストレンジの同僚の医者で恋人のクリスティーンを演じるレイチェル・マクアダムス。彼女はガイ・リッチー版『シャーロック・ホームズ』にてアイリーン・アドラー役として出演しています。
アイリーン・アドラーはシャーロック・ホームズの恋人というわけではないですが、今回演じるクリスティーンは同僚で恋人という、似たようなポジションに来たなと感じました。知的な男がお好きなのか、それとも知的な男の恋人というイメージを向こうでは持たれているのか。
しかしかわいい。医療現場でのシーンでもプライベートのシーンでも両方かわいい。驚くことに?ご本人はもうアラフォー女性。白人は劣化が早いとは何だったのか。
ストレンジが身に付ける赤色の「浮遊マント」
本編の途中でストレンジのことを気に入ったようすの「浮遊マント」。このマントは意思を持っているようで、さまざまな形でストレンジを助けます。
本編では、ストレンジがこのマントの襟をシャキッと立たせるシーンがありますが、その姿がシャーロックに似ている!『シャーロック』でもロングコートの襟をカッコよく立てているベネディクトさん、『ドクター・ストレンジ』でも監督から「やって」と言われたのかな。
マントの襟が勝手にベネディクトさんのお顔をなでなでするシーンがあります。テレビCMでも流れた、ストレンジが”Stop!”というシーンです。「どっかの探偵さんの真似かい?」とでも言うかのように。
本編についての普通の感想
ストレンジが手を負傷する事故について
あらすじでは事故によって神の手を失ったとあります。どんなひどい貰い事故に遭うのか、それとも医療現場での不幸な事故なのか、と冒頭からいろいろ勘ぐって見ていたのですが、普通に車の運転中の不注意による交通事故でワロタ。これでは悲劇のヒーローになりきれない。
クリスティーンに当たってしまうストレンジ
事故の後、あらゆる手術を受けても後遺症の手の震えが治らず、クリスティーンに当たってしまうシーン。ベネディクトさんの”So much!”がすごく嫌味っぽい言い方で、ノンネイティブな自分でもその攻撃的な感情が伝わってきました。文字に起こすと”Soooo much!”ぐらいか。ベネディクトさん好きやけど、何もそこまで言わんでも・・・(演技への褒めことば)。でも悲しむクリスティーンもかわいいからいいや。
たまに笑い所があって、暗くなり過ぎないのが好き
主役のベネディクトさんは良い意味で渋いおじさんでシリアスな役が多いです。そんな彼が主人公を演じるのでストーリーも重いのかなと思ってました。しかしところどころ笑いを誘うシーンがあり、雰囲気が暗くなり過ぎなくてよかったです。カエシリウスに話が通じてないところは最高にStrangeだし、ラスボスのシーンもシリアスかと思いきや結構シュールで力が抜けちゃう。
あと、エンシャント・ワンから洗礼を受けるシーン、ベネディクトさんが終始叫んでてかわいかったです。ベネディクトさんはどうしても『シャーロック』のイメージが強いので、あの低音ボイスでの雄たけびを聞けて満足。あのシーン、『鋼の錬金術師』の「真理」もあんな感じなのかなぁと思ったり。怖くて実写映画観に行ってないけど。
全体的に・・・
『シャーロック』主演のベネディクトさんが出てるからという理由で観た『ドクター・ストレンジ』ですが、また違ったベネさんが見られて楽しかったです。シャーロックもストレンジも高慢なところがある役ですが、それぞれ違ったキャラクターとして見ることができました。ストレンジは高慢だけど社会不適合者ではないし、シャーロックは良い大人ですが可愛げがあります。本編でも赤ちゃんに喩えられてるし。シャーロックファンとしても満足、そうでなくてもボリュームのある楽しい映画なのはさすがマーベルだなと思います。
こんな感じで終了です。
SUITS~スーツ~ シーズン1第8話 感想【マイクを上回る天才女子大学生?】
海外ドラマ『SUITS/スーツ』第8話の感想です。マイクの頭脳を凌駕する才能を持つ女子大学生ローラが登場します。前回の模擬裁判でのカイルといい、マイクに苦戦を強いる人物が増えてきました。ハーバード卒ではないながら、ハーヴィーにその能力を認められたマイクは、この先もその秘密を背負っていけるのか?
"You're not the empty suit I thought you were."
あらすじ
事前事業で貧しい人たちに住居を提供するプロジェクトのリーダー、ルシールが事業の資金を横領され、ハーヴィーとルイスがその横領金を取り返すことになります。一方、マイクはハーヴィーの顧客ジェンセンの依頼で、彼の会社からお金を引き抜いた娘ローラを調べてほしいという依頼を受けます。このローラがマイクをしのぐほどの天才で・・・。
ジェシカ「横領金を取り返して慈善団体を救うのよ。無料でね!」
ハーヴィー「マイクは俺の顧客の娘を誘ってくれ」
マイク「娘さん脅してくるんだけど」
感想
貴重な証人をルイスが死なせてしまう
慈善活動の資金横領の件で事務所に来た証人のパーキンスが水を要求したのに断ったルイス。そのせいでパーキンスは発作を起こして搬送先の病院で亡くなってしまいます。
冒頭からショッキング?な展開です。ルイス、今までいじられキャラのポジションでしたが、今回ついに死人が出ました。ルイス、どこまでいじられてしまうのか。
マイクを超える天才の女子大学生あらわる?
いっぽうハーヴィーの顧客で会社の経営者であるジェンセンがある依頼を持ってきます。娘に会社の金を抜き取られたので調査してほしいという内容です。
マイクが娘のローラとの接触を試みるのですが、からっぽのスーツと言われて相手にしてくれません。ローラは研究生らしく、白衣を身にまとっていかにもって感じのインテリです。そして慈善事業に興味を持っている意識高い系(良い意味で)。マイクとは違ったタイプの天才で、マイクはどこまで立ち向かえるのか注目です。
踏んだり蹴ったりのルイス
代わりの証人を探すために、ハーヴィーは亡くなったパーキンスの奥さんを説得します。が、うまく行きかけたときにルイス登場。謝罪をしようときたらしいですが、奥さんにビンタされ証人の依頼の件もなかったことに。
謝罪はわかるけど死んですぐに行ったらそら怒られるわな。ルイスは誠意を見せたつもりかもしれませんが、奥さんを逆上させ証人候補もいなくなって完全に裏目に出てしまったもよう。冒頭では証人を死なせてしまうし、今回のルイスは邪魔にしかなってない。
ローラ、マイクの弱みを握る
夜にマイクの家を訪れるローラ。ハッキングでハーバードの卒業生について調べ、マイクの学歴詐称を暴いてしまいます。そして自分と父親ジェンセンの件から手を引かないとバラすと脅すローラ。
ハーヴィーやトレヴァー、ジェニー以外でマイクの学歴詐称について初めて知られてしまった人物かもしれません。この子は脅威になりそう。マイクもだいぶ焦っているらしく、おもしろくなってきました。
マイクの住所を知ってるなんて、いつの間にそんな仲良くなったんだ(嫉妬)とか思いましたが、それもハッキングで突き止めたのかな。
証人はいないし、マイクも脅されている。そこでマイクは・・・
慈善団体からの横領について証言してくれる人がいないので、なんとかお金が動いた証拠だけでも手に入れたいハーヴィー。しかしそれにはガードの固いスイスの銀行のデータを確認する必要があり・・・。
マイクはそこでローラに協力を要請しました。彼女がハッキングを得意としていること、そして慈善事業に関心を持っていることに目をつけ、住宅プロジェクトについて手伝ってもらうようお願いします。
その手があったか。マイクの学歴詐称を暴いてしまうほどのハッキングの実力があるというのは、この住宅プロジェクトに協力するという伏線でした。スイスの銀行の口座情報や金庫の取引についてハッキングしていくローラに、ハーヴィーも舌を巻いています。
マイクの秘密の生活に頼もしい味方?
ラスト、夜遅くまでオフィスにいるマイクのもとをローラが訪れます。彼女はマイクにハーバードの卒業証書を持ってきてくれました。
マイクの学歴は偽りのものなので、もちろんこれは偽装です。ローラはどういう手を使ってか、マイクのハーバード大の卒業証書と、卒業生データベースの情報をプレゼントしてくれました。これでマイクの秘密の生活が強化?されました。
このシーン、海外ドラマ『チャック』を思い出しました。『チャック』では、主人公のチャックはスタンフォード大学を罪の濡れ衣を着せられて中退していました。でもチャックの協力をたたえ、CIAスパイのサラがCIAに要請してスタンフォードの本物の卒業証書をプレゼントしたエピソードがあります。こちらは学歴詐称していたわけではないですが、今回のマイクの件に似ているなあと。こういう展開って熱いよね。
最後のシーンでローラがめっちゃかわいく見えてきた。実際美人ですが。
こんな感じで終了です。
SUITS~スーツ~ シーズン1第7話 感想【マイク、模擬裁判でライバル対決】
海外ドラマ『スーツ』の感想です。飽きてない・・・飽きてないぞ!最近見る時間が取れなかったので久々ですが、また感想書いていきます。今回の本編も電車の中で見たから曖昧な部分も多いけどたぶん大丈夫。本編はマイクが事務所の模擬裁判でライバルとバトルを繰り広げるというアツい展開です。
“You are charming and funny and trustworthy. That's your power.”
あらすじ
ハーヴィーとマイクが勤める法律事務所で、恒例の模擬裁判が行われます。若手のアソシエイト同士が原告と被告に分かれて実力を試す場で、マイクはルイスの部下でマイクのことを目の敵にしているカイルと対戦します。
ハーヴィー「ホテル合弁の件で忙しいから助けてられない」
レイチェル「私の弁護士になる夢を邪魔しないで」
マイク「和解を提案したのにはめられた・・・」
感想
替え玉受験のことについてレイチェル「私の夢を邪魔しないで」
冒頭、前回の替え玉受験について怒っているレイチェルに弁解するマイク。レイチェルはマイクが自身の才能を替え玉受験稼業に使っていたことに怒っていると思うのですが。
「弁護士になるという私の夢を邪魔しないで」と怒るレイチェル。前回レイチェルが替え玉受験しようとしているのをマイクが止めました。でもそれは、彼女には不正してほしくないという善意からの行動ですが、レイチェルにとっては邪魔に感じたのか?替え玉請負人をやっておいて善意もなにもないですが。
自分の目的を達成するために、手段を選ばないという気持ちなのでしょうか。そんなレイチェルの熱い野心が、終盤でりようされてしまいます。
マイク、模擬裁判でライバル対決
法律事務所で恒例行事として行われている、若手アソシエイト同士の模擬裁判。マイクは彼のことを目の敵にしているカイルと戦うことになります。
早速自分のパートナーであるハーヴィーに相談するマイク。でもハーヴィーは若いころに模擬裁判でレジェンドとなったほど実力のある人物なので、まともなアドバイスをしてくれません。裁判で負けないためには裁判をしないことだという旨のことを言われます。そしてそれを素直に信じ、カイルに和解を提案するマイク。模擬裁判で最初から和解しちゃったら練習にならないでしょうに。
模擬裁判で和解を提案するも・・・
ハーヴィーにいわれた、「裁判をしない」というアドバイスに従い、対戦相手のカイルに模擬裁判の前から和解を申し込むマイク。そしてカイルもあっさり承諾・・・と思いきやOKしたと見せかけて模擬裁判本番にしっかり準備してやってきました。カイルは原告側で承認役としてレイチェルまで連れて。
てっきり和解で終わるものだと思ってたマイクは何も準備していなくて、終始カイルのペースに巻き込まれて万事休す。このへん、ハーヴィーのいうことをそのまま信じ、また対戦相手のカイルのことも頭から信じるなど、マイクの馬鹿正直っぷりが出ています。
そして最初の公判が終わったあと、ジェシカ所長から「ナイーブ」だといわれる始末。ちなみに英語でのナイーブはカタカナ語にあるような純粋でかわいらしいというニュアンスは含まれていないそうで、悪い意味で使われるそうです。単語帳のDuoに書いていました。だからこの場面でのマイクはジェシカに励まされているのではなく叱られていると取れます。
模擬裁判で追い込まれたマイクが助けを求めたのは・・・
マイクは自分の上司のハーヴィーに助言を求めますが、ハーヴィーも自分の抱える案件で手いっぱいの様子。どうも相手方の女弁護士がハーヴィーのハーバード時代の同僚で彼より成績がよかったらしい。ただ会うたびハッスルしてるからナニに忙しいのかわからんけど。
次にマイクはハーヴィーの秘書、ドナに助けを求めます。ドナ姉さん、マイクが務める被告側の証人をやってくれることに!頼もしい。やっぱこの人好きやわ。
ドナにあなたが本当に信用できるひとを呼んできなさいと言われ、マイクはジェニーに証人役をお願いすることに。そういえばトレヴァーの件で気まずいことになって終わったままだっけ。
会ってすぐ「キスされて怒られて、あなたという人がわからない」といわれるマイク。そりゃそうだ。でも最後にジェニーに会った時のマイクはいっぱいいっぱいだったのでわからんでもないですが。そしてマイクが今の弁護士としての生活を打ち明けると、トレヴァー同様喜んでくれるジェニー。マイクが慕われているのがわかります。
マイクの弁護士生活を聞いてトレヴァーもジェニーも喜んでくれましたが、ふたりともテンションあがるポイントが違っていました。トレヴァーはマイクの法律の知識を認めていて、「お前ならなれると思ってた」と言ってくれました。いっぽうジェニーはマイクが「偽りの生活」をしている点に盛り上がっていたように思えます。喜ぶとこ、そこ?何はともあれ、マイク側の証人として模擬裁判に出てくれることになりました。
自分の部下たちで賭けをする敏腕弁護士たち
ハーヴィーとルイスが、おれぞれの部下たちが戦う模擬裁判でどっちが勝つかを賭けます。そして賭けが始まったとたん、ハーヴィーは自らマイクのもとへ助言しに向かいます。ゲンキンなやつだ。
ハーヴィーの助言は、相手の弁護士の性格を利用してやれというものでした。対戦相手カイルの性格を利用してやれというのです。マイクはハーヴィーの助言を受け、最後の局面へと臨みます。
模擬裁判が始まるまえ、初めて訪れる法律事務所で緊張気味のジェニーとレイチェルが話す場面がありがちでおもしろい。ジェニーがマイクの連れてきた友達だと知った時のレイチェルの微妙な表情。お約束ですね。
模擬面接、マイクの反撃!
頼もしい助っ人を連れて臨む模擬面接、マイクが反撃します。ドナ姉さんの圧倒的な演技と、ジェニーと信頼感バツグンの証人尋問で、マイクは裁判を有利に進めます。
最後、カイル側の証人レイチェルを尋問するときにマイクが動きます。今回の模擬裁判のテーマになっている解雇された女性について、その女性は自分があまり出世しないことを不満に思っていた設定ですが、それを司法試験に合格できなくてパラリーガルで止まっているレイチェルに重ねるように尋問します。感情的になってしまったレイチェルをさらにあおり倒すマイク。でもトドメはさせませんでした。
レイチェルを傷つけたくなくて、和解を申し込むマイク。しかしカイルは自分が負けたとしても、マイクがレイチェルを傷つけるところが見たい、と言って和解を拒否します。ヤな奴と思いましたが、カイルのプライドが許さなかったのでしょう。
マイクの優しさというか、心の弱さが表れたシーンだったと思います。ジェシカにはだまされやすくてナイーブで、甘いやつはいらないと言われ、ハーヴィーにも意気地なしと言われ・・・。精神的にタフでないと弁護士は務まらないということでしょう。今のマイクじゃ精神的に弁護士に向いていないということでしょうか。決して彼が小心者であるという意味ではないですが。
模擬裁判はマイクの勝ち。でもハーヴィーは、お金を入れた封筒をルイスのデスクにそっと置きます。裁判はマイクが勝ったのに、精神的な弱さを見せてトドメをさせなかったので弁護士としての度量ではルイスの部下カイルに負けている、負けを認めるということでしょうか。ハーヴィーもなかなかストイックです。
ルイスのデスクだと分かった理由は、ルイス本人の写真が飾ってあったから。このデスクはルイスのデスクですよーと視聴者に説明する手間を省くためか、それともガチで自分の写真をデスクに置いているのか。後者だとしたら真性のナルシストですよ。
こんな感じで終了です。
トランプ大統領の"sick puppy"に対するさまざまな日本語訳
アメリカのトランプ大統領が、米国内の演説で北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を"リトル・ロケットマン"や”sick puppy”と非難していました。"リトル・ロケットマン"はそのままカタカナ表記になりましたが、”sick puppy”については各メディアのニュースでいろいろ翻訳例が分かれていました。なので今回はこの”sick puppy”の日本語訳をピックアップしてみます。
sickとpuppy、今回の翻訳に使えそうな辞書的意味
sick
【1形】
- 病気の、病気になった
- 病人のための、病気を治す
- 〔表情などが〕青ざめた、不健康そうな
- 吐き気がする、むかついた
・I feel sick whenever I travel by plane. : 飛行機に乗るといつも吐き気を催す。
- 〈軽蔑的〉〔心が〕病んだ、異常な
- 〈話〉趣味が悪い、怪奇な
puppy
【名】
- 〔通例1歳未満の〕子犬◆【同】pup
・Oh my God! What a cute puppy! : 何この子犬、超かわいい!
- 〈やや古〉〔生意気な〕青二才、若者◆【同】pup
- 〔キツネなどの〕子◆【同】pup
英辞郎 on the WEB(https://eow.alc.co.jp/)より
sickは1、5、6、puppyは1と2が今回の翻訳例で多く使われていたと思います。
各ニュースサイトの翻訳例
読売オンライン「いかれた若造」
『トランプ氏、正恩氏を「いかれた若造」と批判』
http://www.yomiuri.co.jp/world/20171130-OYT1T50048.html
直訳ではなく意訳がまじった例。個人的には一番しっくりきました。
産経ニュース「気味の悪い犬ころ」
『「ちびのロケットマンは不気味な犬ころ」 トランプ大統領非難』
http://www.sankei.com/world/news/171130/wor1711300011-n1.html
タイトルと本文で「気味の悪い犬ころ」と「不気味な犬ころ」の2パターンあります。日本語の細かな違いですね。あと今どき「犬ころ」なんて使う人いるかねぇ・・・。
時事通信社「病気の子犬」
『トランプ米大統領、金委員長は「病気の子犬」=北朝鮮ミサイル発射で』
https://article.auone.jp/detail/1/4/8/6_8_r_20171130_1511997932482134
どストレートの直訳です。子犬が病気だったら同情してしまわないかな。
「おじけづいた犬が大声でほえた」とやり返している。
犬ネタには犬ネタで?おもしろい返しを思いついたかもしれませんが、それには自国のトップを犬と認めている含みがないだろうか。
毎日新聞「病気の子犬」
トランプ氏 金氏中傷「ロケットマンは病気の子犬」
https://mainichi.jp/articles/20171130/k00/00e/030/185000c
毎日新聞のニュース記事はこのあとの時刻に別の記事が出ていました。
毎日新聞「哀れなやつ」
北朝鮮ミサイル 「哀れなやつ」トランプ氏、金氏中傷再開
https://mainichi.jp/articles/20171130/k00/00e/030/229000c
意訳になりました。「病気の子犬」→かわいそう→哀れなやつ、という流れを汲んでいるのかな。トランプ氏のことば遊びを表現しきれていない感が否めませんが、直訳よりは好き。
テレ朝ニュース「病んだ子犬」(グッド!モーニングでも)
「彼は病んだ子犬」 トランプ大統領が追加制裁へ
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000115624.html
テレビでも見たのですが、他にも報道ステーションで「哀れな子犬」というのがありました。
以下、蛇足。
トランプ氏に限らず、英語の演説ではことば遊びがよく使われます。異国のことばを翻訳するとなると、オリジナルのおもしろさを伝えることと、正確な意味を伝えることに折り合いをつけるのが難しいですね。
個人的には読売新聞の「いかれた若造」が一番いいかなと。
“puppy”は確かに子犬という意味がありますが、わんこたちがかわいそうというか彼らに失礼なので、子犬以外の意味を採用しているこれが一位!
次点で毎日新聞の「哀れなやつ」。次点というか"puppy"について「子犬」系以外の「やつ」という訳を採用していたのはこれぐらいだったので。
あと他に良い翻訳が出てこないか、puppyを「やつ」に固定して、形容詞sickについて各メディアの訳を入れ替えると、
「いかれたやつ」:皮肉とかたとえとか一切使っていない、ただの悪口
「不気味なやつ」:自分の周りにもいそう。不気味な相手に若干引いているニュアンスになりかねないので、トランプが使うと威厳がなくなる。
「病気のやつ」:ほら、アイツの名前なんだっけ?あの病気のやつ!・・・って名前覚えてあげて (> <)
全然気の利いたこと思いつかない。やっぱハライチってすげぇ。
終了です。